2021-01-01から1年間の記事一覧
佐世保魚市の食堂で朝ごはん、相浦駅まで 相浦は佐世保の中でも古いエリアである。現在の佐世保市街地ができる以前、佐世保のエリアでは相浦、早岐、三河内のあたりに大きな集落があり、現在の佐世保の中心地には田んぼが広がっていたと言われている。相浦・…
三八ラーメンの支店ではないものの。。。 まず、三八ラーメンのおさらいからである。長崎のまちっこのソウルフードであるらしい、中華軽食というジャンルの店なのである。 dynamic-nagasaki.hatenablog.com dynamic-nagasaki.hatenablog.com dynamic-nagasak…
新日本紀行 「長崎くんち 傘鉾の舞い」 はじめに一本のビデオから紹介しよう。昭和50年11月放送の、NHKの新日本紀行で長崎くんちを取り上げた物である。「長崎くんち 傘鉾の舞い」と題された新日本紀行の番組である。長崎くんちが、長崎のまちっこからす…
おかみさんは龍踊りが好きである。有名な籠町の前の方の龍衆の一人を祖父に持たれるほどで、籠町のくんちの大ファンで、龍踊りといえば、籠町というほどである。くんちにはあまり女性の出る場面は現在ないのである。 Covid-19下で神事のみが行われているが、…
大浦地区の中華料理店 大浦地区は新しい町である。江戸時代の頃には、出島道路の出口あたりで、長崎の旧市街との繋がりは細くなり、電車通りとなっている国道499線あたりまでが当時の海岸線であったという。その先の、大浦川の川沿いエリアが、元々の大浦…
長崎における上級ちゃんぽんの位置付け そぼろちゃんぽんをはじめとする一つ値段の高いちゃんぽんは、そぼろちゃんぽんとか五目ちゃんぽんとか、上ちゃんぽんなどと称され、通常のちゃんぽんとは別の括りにおいて、メニューとして定義されてきたのが、本来の…
会楽園 ちゃんぽんストリートにおいて、老舗中の老舗として、観光客の多い店である会楽園である。地元のまちっこは平日昼間にやってくるランチのおばちゃん陣、企業の宴会で上階の宴会場を使用するものがいる程度である。福壽の地元率の高さからすると、道一…
歴史ある興善町の食堂 長崎の由来は、この興善町から旧県庁、それ以前は幕府の奉行所、さらに昔は教会堂が置かれていたという、細長い岬であるという。江戸町にはそれを誇らしげに掲げるプレートがあるが、長崎県民からすると、そんな見るかげもないような名…
そぼろちゃんぽん・五目ちゃんぽん・上ちゃんぽん そぼろちゃんぽんは、ちゃんぽんストリート(通称 長崎中華街)でもよくある、いわゆる特上ちゃんぽん・上ちゃんぽん、五目ちゃんぽんの類である。少し、具のグレードや量が増えるというのが一般的で、ちゃ…
韓国風(?)ちゃんぽんの長崎上陸? 辣(ラー)ちゃんぽんとして、長崎市内でも中華系のルーツの新興の人々の店舗で見られていた紅ちゃんぽんが、ついに老舗のちゃんぽんレストランに登場したのである。筆者は朝鮮半島におけるちゃんぽんはいただいたことが…
平均年齢70代のファミリーレストラン 急峻な坂の西の果て、長崎市においては、高齢者の出てきてたまる場所というのは案外少ない。定食をやっている中華街の店舗か、浜屋のファミリーレストラン程度になり、彼らの勝手知ったる生息領域は喫茶店の閉店やチェ…
味を示す長崎弁 おかみさんは料理屋さんをやっているため、当然、味にはうるさい。盛り付けや刺身と醤油の温度にも細かく指示を出しながら、切り盛りしているのである。細やかな心配りと大胆な心持ちとができるあたりは、どこか長崎のまちっこらしくはないよ…
子供たちにとっての古き良きサセホ文化(仮) 当ブログでは、佐世保の洋食文化・洋酒文化をあわせて、サセホ文化(仮)として扱ってきた。エビフライ、ハンバーグ、ステーキといった、洋食の定番は蜂の家やデパート玉屋の食堂、ポルトの食堂、白ばらでも見かけら…
9月12日を持って政府のまん延防止等重点措置の解除 長崎市と佐世保市において発令されていたまん延防止等重点措置は9月12日を持って解除され、9月13日から長崎県での措置地域の設定は終了する。佐世保市においては、県独自の緊急事態宣言の継続が宣…
現在も公共施設の立ち並ぶ佐世保市稲荷町 佐世保の干尽地区は、1924年の国土地理院の地図においては、射撃場が福石地区に隣接して置かれ、そのさきは佐世保市内の白地図エリアつまり軍事関連施設が置かれていたエリアである。戦後、軍関連の施設は大抵は…
開港450年に浮かれる西の果て より長崎を再考していくシリーズである。長崎市民の「まちっこ」で長崎愛の強い方々は、狂信的に「長崎こそが一番」という信念、いわゆる「長崎中華思想」でいらっしゃるのだが、少し俯瞰的に、この現象を眺めてみるシリーズ…
長崎県における敬語表現 長崎県における敬語表現は地域によって、異なる。大きく県北エリア、県央エリア、県南エリアで異なっている。県北エリアで中心的なのは佐世保弁であるが、平戸弁をベースに、西九州から北九州エリアの方言が混在しているため、佐世保…
長崎歴史文化博物館に残る老舗レストラン銀嶺 銀嶺というと、特に銀嶺という屋号の店もないのに、銀嶺の名を冠したビルが崇福寺通りと寺町通り、本古川通り(旧かんぎん通り)、鍛冶市通りの交差点の隅に建っている。この交差点は長崎市内でも珍しいスクラン…
チェックインまで 五島福江の街中に位置するコンネホテルであるが、立地は大変よく、商店街からも徒歩2分程度の位置にある。向かいには十八親和銀行の裏口が見えるほどのところにあり、便利である。 コンネホテルのエントランス 駐車場は第一第二とあるが、…
長崎弁の発声され方 おかみさんと話していると、長崎弁における独特の発音に気づく。おかみさんは標準語を喋ろうとしても、長崎弁のイントネーションで標準語+長崎弁のセンテンスを紡ぎ出していくため、これは長崎弁ですヨとなってしまうのである。一生懸命…
迷宮長崎の入り口エリアの寿々屋 館内・十人町エリアとされる、唐人町屋敷のエリアは、現在、新しい道路ができたりとなんだか色々と忙しいエリアである。稲田町8号線として開発が進められ、長崎市の田上エリアとの交通が確保されている。館内市場と親しまれ…
2021年8月19日より発令された県独自の緊急事態宣言の次には、県内での陽性者数の増加をうけ、国のまん延防止等重点措置が施行されることとなった。この名称の複雑怪奇さは、市民の理解を妨げており、県独自の緊急事態宣言<まん延防止等重点措置<緊…
長崎県独自の緊急事態宣言の発令 長崎県全域で、Covid-19の感染傾向が続いていることから、他の都道府県への国からの発令とは別に、県独自の緊急事態宣言が発令されている。観光だけではなく、帰省に対しても対象となるように、また、長崎市役所の存在価値の…
長崎の喫茶文化の象徴だったカフェ ウミノ ウミノというと、長崎でも老舗中の老舗のカフェであったが、先代が亡くなって、拠点が定まらないように見える。老舗として守ってきたものが感じられた浜町の店舗がなくなってからは、コンセプトのわからない、迷走…
島原新港 工業団地内の食堂 お食事処 笑店 わざわざ、行くものはいないだろうが、近くを用務で通りかかり、昼食どきであったため、利用したのだ。お食事処 笑店は島原鉄道の三会駅からすぐ、島原新港三会工業団地内にある。稲作より野菜や果物の生産が知られ…
幼少期の平和教育はトラウマしか残さない 夏になり、友人とともに、島原半島の普賢岳噴火の史跡を訪ねて回った。2020年と2度目の訪問であり、かつて、修学旅行で来た際には、土石流の遺構であるみずなし本陣の施設のみであったから、都合三回目の史跡巡…
五島の雲と空を描く山本二三 五島は日本列島の西の果ての一角をなし、雲が生まれるところでもある。東シナ海を渡ってきた湿った風が陸地にあたり、ここで雲が生じる。かつて、南アフリカの喜望峰を訪れたときにも同じような風景を見たのだ。吹き渡ってくる風…
to長崎の中華料理 「長崎の中華料理」というと、今では、福州由来の甘ったるい、ちゃんぽんストリート(いわゆる長崎新地中華街)の中華料理を指すのであろう。これは、華僑の人々が伝えた料理が、ちゃんぽん屋のサイドメニューとして残っているだけで、福建…
長崎ちゃんぽんストリートの歴史 閉店した店も実は多いのが長崎ちゃんぽんストリートであり、旧い地図を見ると、この変遷がわかる。この辺りについては、また資料の蓄積があった際に、ちゃんぽんの総説記事としてまとめてみたい。 手前の黄色の瓦が老上海飯…
こよなく晴れた 青空を悲しと思う せつなさよ 長崎に生きていると青空をも悲しいと思えるくらいに、どこか生きていることへの後ろめたさや儚さを感じさせられるイベントがあまりにも多い。精霊流しや長崎くんちも見栄を張り合い、見ていて心配になるような富…