ながさき再考
2020年代の長崎ランタンフェスティバル Covid-19下で中止あるいは縮小して開催とされてきた長崎ランタンフェスティバルが2023年1月22日から開催される。ちゃんぽんストリート(いわゆる長崎新地中華街界隈)では、浮き足だって、電卓を叩いているころであろ…
かっぽ・おっぽ 長崎の飲食風景というと、五島や島原の根気強く、粘りと人柄で勝負をかけて行った店店が残っていくのである。砂糖を右から左に流すような長崎商人の商売では泡銭のようなものは湧くのであろうが、菓子屋や飲食店という細くも長い商売というの…
西九州新幹線の開業を前に カメラ小僧のシーズンふたたび 2022年9月23日より、長崎と武雄温泉をむすぶ西九州新幹線が開業する。「長崎県民の悲願」と言われたのは過去の話で、佐世保を通過しないことが決定して、県北の熱は一気に冷め、昨今のモータ…
西九州新幹線の開業を前に カメラ小僧のシーズンふたたび 2022年9月23日より、長崎と武雄温泉をむすぶ西九州新幹線が開業する。「長崎県民の悲願」と言われたのは過去の話で、佐世保を通過しないことが決定して、県北の熱は一気に冷め、昨今のモータ…
西九州新幹線の開業を前に カメラ小僧のシーズンふたたび 2022年9月23日より、長崎と武雄温泉をむすぶ西九州新幹線が開業する。「長崎県民の悲願」と言われたのは過去の話で、佐世保を通過しないことが決定して、県北の熱は一気に冷め、昨今のモータ…
歴史の大きな転換点になる2022年 2月24日、ロシア連邦によるウクライナ侵攻が開始され、侵略行為と現地での残虐行為の数々が報じられている。また、8月4日より日本近海では中華人民共和国による軍事演習が行われ、ナゴルノ=カラバフ紛争の再燃がみられる…
軍港都市 佐世保 佐世保で雨が降り続けると長崎市ともまた違った情緒が出てくる。しっとりとした空気となり、山山の樹樹が緑の色を濃くし、5月以降にもなると萌える若葉は4月の話となり、深い緑が街の各所でみられる。6月ともなると大抵は梅雨に入っており、…
長崎で見られる謎の麺メニュー 長崎には謎の麺のメニューが多い。拌麺はやはり謎であるが、皿うどんもちゃんぽんも結局は四海樓始祖説でまとめられているのであるから、学術的には謎が多い。それぞれで同時多発的に発祥し、それが本流となって、現在までに至…
2022年 長崎くんちの奉納踊りは中止 3年連続 2020年、2021年に引き続き、3年連続での奉納踊りの中止が”踊町関係者”によって決められたというニュースが長崎市内でも話題であった。理由として、諏訪神社の宮司のセクハラ問題を挙げており、Covi…
西の果ての桃の節句 桃の節句が近づくと、長崎市内の一部モモカステラ専門店などは世にも奇妙なことが起こるのである。SDGsなどという奇妙なものが流行る中でも、女児の健やかな成長を願う祭りは執り行われ、ひな祭り、桃の節句として今後も続いていくのだろ…
九州新幹線西九州ルートの開業日を9月23日と最終調整中 正式発表は依然としてまだ出てこないが、九州新幹線西九州ルートの開業日が2022年9月23日と最終調整中であることが報道各社から出た。旧長崎街道沿いを進むルートとして九州新幹線西九州ルートは敷設さ…
正月 長崎市内の人々はもともと長崎に居たものがおらず、脈々と受け継いできたものとしての定番の正月の迎え方は案外ないのである。大抵の商家は博多からのルーツを持ち、ここに福建などの大陸の習慣が入り込んで、独特のものを作ったとされる。それ以外のも…
どこの街にも臭いというものがあるだろう。長崎における臭いとはなんだろうかと考えてみると、大体以下のようなものが上がってくる。 唐灰汁 排ガス 水の臭い 唐灰汁 唐灰汁はちゃんぽんの麺に練り込まれている保存料であり調味料として働く電解質の結晶であ…
長崎といえば。。。 ちゃんぽん 皿うどん カステラ 長崎といえば、ちゃんぽん、皿うどん、カステラでしょうと言われる。これは、長崎市に限ったことでなく、長崎県全域での他県からの思い込みである。観光といっても、長崎市に来て、これら、旅行会社が売り…
新日本紀行 「長崎くんち 傘鉾の舞い」 はじめに一本のビデオから紹介しよう。昭和50年11月放送の、NHKの新日本紀行で長崎くんちを取り上げた物である。「長崎くんち 傘鉾の舞い」と題された新日本紀行の番組である。長崎くんちが、長崎のまちっこからす…
おかみさんは龍踊りが好きである。有名な籠町の前の方の龍衆の一人を祖父に持たれるほどで、籠町のくんちの大ファンで、龍踊りといえば、籠町というほどである。くんちにはあまり女性の出る場面は現在ないのである。 Covid-19下で神事のみが行われているが、…
開港450年に浮かれる西の果て より長崎を再考していくシリーズである。長崎市民の「まちっこ」で長崎愛の強い方々は、狂信的に「長崎こそが一番」という信念、いわゆる「長崎中華思想」でいらっしゃるのだが、少し俯瞰的に、この現象を眺めてみるシリーズ…
幼少期の平和教育はトラウマしか残さない 夏になり、友人とともに、島原半島の普賢岳噴火の史跡を訪ねて回った。2020年と2度目の訪問であり、かつて、修学旅行で来た際には、土石流の遺構であるみずなし本陣の施設のみであったから、都合三回目の史跡巡…
こよなく晴れた 青空を悲しと思う せつなさよ 長崎に生きていると青空をも悲しいと思えるくらいに、どこか生きていることへの後ろめたさや儚さを感じさせられるイベントがあまりにも多い。精霊流しや長崎くんちも見栄を張り合い、見ていて心配になるような富…
ヒトは「ながさき」に来るのか? 分断のながさき 200記事投稿によせて 長くにわたりブログの記事を読んでいただいている方、多くのブログ記事を読んでいただいている方はお気付きだと思うが、この「ながさき」という概念はどうも難しい。観光で来るにして…
出島というところ 観光案内のような、特に何があるとかいうことにはこのブログでは触れない。歩いてみての感想をただ書きつけることにしている。前回は出島で見つけたジャワの人々がいかに暮らしているかを想像した。ジャカルタ郊外都市としての長崎市の姿に…
ちゃんぽんストリート化する長崎新地中華街 長崎の中華街がちゃんぽんストリート化が止まらない。通常、中華街というのは、その成り立ちから、華僑会館や中華料理素材と中華料理道具、中国か台湾の茶葉を売る茶屋、中華菓子を売る菓子屋、中華雑貨を売る雑貨…
長崎ん人はまっつぐ歩けんとさー、さるうけんね 「長崎の人はまっすぐ歩けないのよ、『さるく』からね」(見出しは長崎弁)とでもいいそうな長崎市民は多い。さるくとは一時期から長崎市街で流行・再興した言葉で、ブラブラ歩くとでもいう意味なのである。歩く…
長崎の出島はバタビアの郊外都市である 当時の出島はオランダ人の商館が置かれており、オランダ船は現インドネシアのジャカルタ、オランダ植民地のバタビアを基地とし、そこから日本へと出帆していました。当時のバタビアはオランダの東洋航路の基地であり、…