島原新港 工業団地内の食堂 お食事処 笑店
わざわざ、行くものはいないだろうが、近くを用務で通りかかり、昼食どきであったため、利用したのだ。お食事処 笑店は島原鉄道の三会駅からすぐ、島原新港三会工業団地内にある。稲作より野菜や果物の生産が知られる島原半島での、島原青果市場とさまざまな処理施設(大根洗浄など)もこの敷地内に置かれている。島原鉄道の海側の沿岸には各社のプラントが置かれており、ざっと見えるだけでも、セメント、酒造、鉄工、繊維などの工場が立ち並び、規模は小さいが、大小の工業施設も置かれている。
お食事処 笑店は島原青果市場のほとんど敷地内に位置しており、市場関係者の利用があるのだろう。店の中の銘板によると、2005年11月11日に創業したようで、15年以上営業しているらしい。この島原新港三会工業団地は1970年の着工、1972年の完成という。昼時には、ゆるゆると人の出入りがあり、夜の仕事の一団もみえたり、繁盛している。のんびりとした雰囲気であるが、食事の提供は的確に行われており、昼の慌ただしい中でも好感が持てる。
夜になると居酒屋仕様になるらしい店舗で、家庭的な雰囲気でもあるのだろう。夜も昼もお世話になっていそうな人がいる様子が、店員さんとの会話からもうかがえた。
笑店のちゃんぽん 値段、味、ボリュームは場所柄
具材はキャベツ、タマネギ、ニンジン、モヤシ、黒キクラゲ、揚げカンボコ、ハンペン(紅と緑)、豚肉などである。麺は唐灰汁のやや効いた丸麺のちゃんぽん麺である。スープは白濁した、白湯、鶏ガラベースであろう。
焼きが適度につけられた野菜からは、野菜の甘い香りがたち、そこに豚肉の肉肉しさがのる。値段の割にボリュームがしっかりとしていて、野菜たっぷり、タンパク質たっぷり、炭水化物もたっぷり、塩分十分である。揚げカンボコ(さつま揚げのようにすり身を揚げたもの、すり身揚げは居酒屋メニューで、日常的には丸天とかいう)がまた良いコクを生んでいる。野菜はやや透明になる程度、歯応えがしっかり感じられる程度に焼きが入っていて、麺の煮はあまり強くない。肉体労働者の多いエリアであるからか、やや塩強め、ボリューム多めであるが、この日は暑く、体も使うような仕事であったから、すっと入ってくるようなちゃんぽんであった。
お食事処 笑店 店情報
- 住所:島原市大手原町甲2141ー13
- 営業時間: 11:00 - 14:00 17:00 - 24:00
- (日曜昼食営業なし、Covid-19下で営業時間の変更がある)
- 電話番号:0957635222