現在も公共施設の立ち並ぶ佐世保市稲荷町
佐世保の干尽地区は、1924年の国土地理院の地図においては、射撃場が福石地区に隣接して置かれ、そのさきは佐世保市内の白地図エリアつまり軍事関連施設が置かれていたエリアである。戦後、軍関連の施設は大抵は公共施設に転用されておりこのエリアには、ハローワーク、競輪場、下水処理施設や地区の消防施設、公設の卸売り市場などが集中して置かれるエリアとなっている。この公共施設と民間施設の狭間に建つのが、しばた食堂である。福石観音にも程近く、佐世保における交通の要衝の場所でもある。
佐世保駅のヤードから干尽エリアへも鉄道線路が伸びていたことは米軍の1946年の地図に記載されているが、軍関係の線路であったためか、佐世保の人は案外知らないのかもしれない。赤崎エリアや米軍のバース内に伸びる線路は皆が知るところとなっており、そのままドックの先を超えて、給油施設まで伸びていたようである。ここを行き交う鉄道は本数も少なく、子供たちの遊び場であり、時には線路に耳を当てて貨物列車のやってくるのを聞いていたという話も聞くほどである。
https://maps.lib.utexas.edu/maps/ams/japan_city_plans/txu-oclc-6546084.jpg
しばた食堂のちゃんぽん
具材は、モヤシ、キャベツ、長ネギ、ニンジン、豚肉、板付けカマボコ、揚げかまぼこ(天ぷらと県北では呼ぶ)、ハンペン(紅)などである。麺はスーパーでも売っている唐灰汁軽めのちゃんぽん麺である。スープは塩気の強い、鶏ガラ風のスープである。
焼きはあまり強くないが、きちんとちゃんぽんの作り方で調理されている。具材をある程度炒め、スープを入れ、麺を入れて煮る。具材は麺の量の1.5倍程度の量であり、ある意味適正であるし、筆者はこのくらいの割合が好きである。スープには具材からの味が出ており、家で作るちゃんぽんとは大体こんなものであり、やはり懐かしくなる。
店情報
- 住所:佐世保市稲荷町4−9
- 電話番号:0956328227
- 営業時間:10:00 - 20:00
- 定休日:日曜日