清花和
福江島の真ん中、岐宿の二本楠 福江島をサイクリングしていると、三井楽へ行くことになるだろう。それには二つのルートがあり、河務・岐宿を抜けるルート、山内盆地を抜けるルートの二つである。この山内盆地は、福江島の中心部、ヘソのようなところで、朝晩…
秋になっても鱧 鱧というのは夏の初めからの魚と思うかたも多いのであろう。案外そうでもなく、漁師さんの網には11月になってもかかることがあるといい、そのあたりの感覚というのは、釣りにも出ないで海は眺めるもので、ただ漫然と魚屋の店頭を眺めているも…
かっぽ・おっぽ 長崎の飲食風景というと、五島や島原の根気強く、粘りと人柄で勝負をかけて行った店店が残っていくのである。砂糖を右から左に流すような長崎商人の商売では泡銭のようなものは湧くのであろうが、菓子屋や飲食店という細くも長い商売というの…
「スイモン」顛末 冬のある日、友人の家で鍋と焼肉でもやろうと長火鉢を囲んで過ごす夜があった。刺身でも土産で持って行くかといつもの魚屋によってみると、シマアジのサクを勧められたのである。いつもなにがしのオマケをくれる大女将さんは、この日は養殖…
毎年恒例の鱧料理 京都やら関西あたりの人々にとっては、過剰に反応をするのがハモのようである。バスがわりさん 改 地獄桃先生(だれがそう呼び出したのか不明ということにしておく)などは、過敏に反応するのである。京都を常に超えていこうとしているのが…
Covid-19下の長崎の食文化 飲食店においても、Covid-19の影響は少なからず、長崎でもみられている。客足は関東における緊急事態制限の影響を受けており、当地での緊急事態宣言の有無に関わらず、本社の所在地によって、社内で発令される自粛要請や制限要請か…
長崎はハモ、ハモは長崎 8月も土用が過ぎ、立秋を迎えたもののまだまだ暑さは残ります。6月の梅雨の頃からハモが長崎でも揚がり始め、魚屋や露天でもちらほらと見かけます。橘湾や五島灘で育つハモですが、長崎の対岸の熊本県でも、ハモ皮とハモの蒲鉾とし…