方言
長崎市内では強弱豊かに、佐世保市内では平坦に 「なんか、わざとらしいですよね」 長崎県へ出戻りでやってきて「ながさきことば」で喋っていた際、初めに職場で言われたのはこの言葉であった。県北エリアでは普通に聞こえ、普通にしゃべられているように喋…
ひと・ものをさす言葉にご注意を 長崎弁を話す人々の間では、特に近しい間柄の人たちで「わいわ(は)さー」「おいんとこノー」とやってるわけである。ある時、おかみさんに旦那さんが「わいわさー」とやっていて、話が見えてこなくて、なんで旦那さんがそれ…
おかみさんは龍踊りが好きである。有名な籠町の前の方の龍衆の一人を祖父に持たれるほどで、籠町のくんちの大ファンで、龍踊りといえば、籠町というほどである。くんちにはあまり女性の出る場面は現在ないのである。 Covid-19下で神事のみが行われているが、…
味を示す長崎弁 おかみさんは料理屋さんをやっているため、当然、味にはうるさい。盛り付けや刺身と醤油の温度にも細かく指示を出しながら、切り盛りしているのである。細やかな心配りと大胆な心持ちとができるあたりは、どこか長崎のまちっこらしくはないよ…
長崎県における敬語表現 長崎県における敬語表現は地域によって、異なる。大きく県北エリア、県央エリア、県南エリアで異なっている。県北エリアで中心的なのは佐世保弁であるが、平戸弁をベースに、西九州から北九州エリアの方言が混在しているため、佐世保…
長崎弁の発声され方 おかみさんと話していると、長崎弁における独特の発音に気づく。おかみさんは標準語を喋ろうとしても、長崎弁のイントネーションで標準語+長崎弁のセンテンスを紡ぎ出していくため、これは長崎弁ですヨとなってしまうのである。一生懸命…
おかみさんはマルチリンガル(?!) おかみさんはすぐに長崎のどこの出身なのかを見抜く。「あんひとは茂木んひとよ」「式見っぽかさねー」などとすぐにわかるらしい。長崎市の辺縁にあるような集落ごとでは、方言が異なるらしく、名詞ですら、他所のものに…
カズがかずむ おかみさんには、東京帰りの旦那さんがいる。長崎弁というより標準語調の話し方も混じる点では、おかみさんとは話し方が異なり、余所者の筆者からすると興味深いのだ。標準語調の長崎訛りというと、単語は混合され、そこに長崎弁の抑揚や発音が…
おかみさんはカンボコが好き 長崎一番のカンボコこそが世界一、宇宙一と思って育ったという。カンボコというのは長崎市内ではすり身のもの全般を指し、板付け、ちくわ、あげかんボコと少しずつ細分化されていく。おかみさんの幼少の頃の長崎一番のカンボコは…
おかみさんは生粋の長崎まちっこ 「おかみさん」は長崎市の中心地で育ち、コナモンも焼ける人情溢れる方である。オオサカのおばちゃんの様であるが、人柄も舌も言葉も古い長崎の風情があるのである。そんなおかみさんにより、毎週のように長崎弁のプチ講座が…