長崎街道 かもめ市場
2022年9月23日の西九州新幹線の開業に先立って、2020年3月28日の長崎駅高架化の工事が完了し、2022年3月18日に長崎駅の商業施設として長崎街道 かもめ市場が開業した。Covid-19下での観光業の需要低下からの復活期にあたり、2023年にはランタンフェスティバルをはじめ、様々なイベントが多く行われるであろう。
全５４テナントが入居しているとされ、一部テナントは開業時から変更もあるものの、現状においては繁盛している。ATMやヤマト運輸などの旅行客にとって利用可能な施設も備えられている。
おすすめ その１ 小池海苔店の焼のり・味のり ＜長崎市＞
築町の老舗乾物屋として名前が知られている「なかしま」の支店がかもめ市場にできた。築町の店頭では海産物の乾物を中心に商われているが、この中でも出汁パックや乾物のおつまみなどが、かもめ市場でも扱われている。
小池海苔店は長崎でも老舗の海苔屋で、刻み海苔や多くの海苔を扱っている魚の町の店である。有明海産の香りのよい、質の高い海苔を商っており、長崎市でも贈答用から日常用に愛顧されているようである。そんな長崎のまちっこらしさあふれる逸品をお土産にしてはどうだろう。
※ 「なかしま」であるが、築町市場の近傍にある本店では、3000円以上のクレジットカードの利用ができないようになっている。さすがに長崎駅での利用は可能であるだろうが、長崎らしい不条理を楽しみたい方には、本店をおとづれて欲しいものである。
おすすめ その２ カステラ元祖 松翁軒の季節限定カステラ ＜長崎市＞
桃カステラから、小分けのカステイラにショコラーテに、お土産から普段のおやつ、季節の折々の菓子までをいただくのが松翁軒である。カステラのみならず、様々にたのしませてくれるため、贔屓にしているのである。
長崎の季節と風習がつまった松翁軒の菓子類をぜひ旅のお土産に。
おすすめ その３ 雲仙きのこ本舗 養々麺 ＜雲仙市＞
雲仙はきのこの里である。こう書くとたけのこの里派に怒られそうであるが、とにかく、キノコの生産高が高いエリアなのである。ただ、農産物としてキノコを出荷するだけでなく、各種加工品にも力を入れている。
20年ほど前であろうか、東京の知り合いの家で養々麺というものがあることを知った。少量ではあるが、しっかり腹持ちもして、味も良いという一品で、現在は元々の養々麺に加えて、様々なフレイバーが生産されているから、試してみると良い。また、海外の在留邦人へのお土産としても喜ばれる。
おすすめ その４ ボンパティ 小浜食糧 鈴木慎太郎画伯のグッズ ＜雲仙市？＞
小浜食糧株式会社は、長崎県では湯せんぺいのイメージが持たれている。ただ、これが発展したのが、銘菓「クルス」である。50年ほどの歴史を有しており、当初より鈴木慎太郎画伯のキャラクターをあしらったパッケージで売り出していたという。
島原半島は南蛮貿易の拠点となった口之津と栄えた日野江（有馬）があり、安土桃山から江戸初期にかけての華やかな時代があった。その名残は遺跡以外ではほとんど残っていないが、ポルトガル語でクルスと名付けられ、鈴木慎太郎画伯のグッズから、その時代の様子を思い浮かべるのも良いであろう。尼さんたちはどちらかというと、長崎市内のようでもあるが。
http://www.e-cruz.net/shopbrand/001/O/
おすすめ その５ 白十字パーラーの自衛隊艦艇カレー ＜佐世保市＞
佐世保は明治の富国強兵の時代の産物で、平戸松浦藩のいち半農半漁の小さな村が、現在のような大きな軍港となり、東アジア領域でもキーとなる町となるに至った、その歴史は近現代の日本を象徴しているようでもある。そんな中で生まれてきた、みなとサセホの文化をサセホ文化と当ブログでは呼んでいる。海軍から自衛隊に至り、途中から合流してきた米国の軍隊の持ち込んだ文化が日本の近現代の文化と混じり合う町である。そんな佐世保らしいお土産として、自衛隊の艦艇ごとのカレーをすすめたい。
白十字パーラーは佐世保でも老舗の洋食・洋菓子店で、「ぽると」という菓子や、その他昭和の香りのする菓子が今も売られている。こちらが出展しているのが、サセボックス９９を営業しているエスプランニング発売の自衛隊艦艇カレーである。「こんごう」「さわぎり」「じんつう」「くらま」など、佐世保を母港とする艦艇のカレーをお家でも。
長崎駅関連・鉄道関連の記事は以下にならべておく。
