#dynamic_Nagasaki

Dynamic Nagasakiを見つめ直します。現在おっさんがちゃんぽん食べ歩いています。

長崎市のキモ甘 松翁軒 花びら餅

カステイラの松翁軒

カステラ屋は多くある長崎市であるが、和菓子屋や洋菓子屋としてカステラを提供している店は多くは知らない。長崎市の菓子屋は大抵がカステラ屋で、観光業の生存競争による圧によるのか、大抵はカステラ屋に成り下がってしまっており、カステラ以外の裾野はほとんどなく、地域での風物らしい和菓子などというものには乏しい。城下町でない、天領長崎の悲しいサガなのだろう、文化の裾野もひどく狭くなってしまっているように見える。

そんな中、好んで私が通うのは、岩永梅寿軒と松翁軒である。そのうちカステラ食べ散らかし、長崎県のキモ甘紀行(長崎市は砂糖の量が多いため、本当に気持ち悪いくらい甘い)として、また紹介していきたいが、今回は年始ということもあり、季節の菓子からはじめてみたい。

松翁軒はあくまでカステラ元祖であるらしい。それと対比されるのが福砂屋であるが、あすこはカステラ本家であるらしく、カステラの本家か元祖かの棲み分けがもう済んでいるようで、論争になるという話は今のところ聞かない。

創業は1681年、オランダや清国方面との貿易で砂糖で溢れかえる長崎の地で創業している。山口屋貞助が本大工町(旧町名で今の魚町)、カステラや砂糖漬けで店をやっていたようである。カステラの製法を学びにやってきた各地の菓子職人が、松翁軒に各地の製菓法を伝えたとされ、現在はその和菓子部門を和菓子調進所として、別ブランドで売り出している。どれもどこか今ひとつパッとしない品揃えが多く、カステラと砂糖菓子の伝統によるのだろう、イノベーションには乏しいのは相変わらずのようである。

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松翁軒和菓子調進所の外観

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松翁軒和菓子調進所 内部

松翁軒の花びら餅

正月も三が日を過ぎた頃に、観光通りの店舗前を通りかかってみると、花びら餅の字を見つけた。このCovid-19感染拡大の折、東京にも行かないし、京都はもってのほか、福岡あたりでのを求めたいと思っていたが、それもかないそうになかったので、購入してきたのである。花びら餅が我が家に来るようになったのは、私が高校生の頃だろう。茶道の先生から毎年いただくお年賀で、どこかのをいただいたのが始まりで、以来、時期が来ると、どこにいても、求めるようにはしていた。

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さらりと載せてあるが、あまり買い求める人がいないためか、出している限りという

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どうもこのパッケージのセンスはあまり良くはない

宮中の元日の祝儀「歯固」からきており、鏡餅、大根、押鮎、橘などを食べ、長寿を願ったという。牛蒡の香りが爽やかで、味噌の香りと風味が良い一品で、初釜にあたる練習で、濃茶や薄茶でいただいた覚えがある。松翁軒でもこのようなものを見つけ、新年の気分を味わえる。

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ほんのりピンクに透けてみえ、ゴボウ、甘味噌を求肥で挟んだスタンダードなものである

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ご挨拶にと、オマケもいただく

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丑がプリントされたふやきであった

店情報

花びら餅は正月の菓子であり、10日前後までのところが多い。求める際には、一本電話で確認をされるよう。

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