造船の街 長崎を見守ってきた 酒処・食事処 みやま
1959年創業で、長崎の基幹産業である造船所の至近の店である。飽の浦から立神地区にかけての古い三菱長崎造船所のエリアで営業している。店内には三菱長崎造船所にゆかりの写真がみられ、造船所の営業カレンダーなども張り出されているくらいである。昭和の香りのみが残る、長崎らしい場所である。
朝7時からの営業であり、長崎でも珍しい、朝食をいただける店でもある。地元の労働者向けで、長崎魚市と並ぶ、長崎市内の雇用を産むエリアに残る食堂であり、産業に密接に関連した飲食店として、市の産業遺産などというものがあれば、登録を奨めたいほどである。
酒処・食事処 みやま のちゃんぽん
具材はキャベツ、モヤシ、タマネギ、ハンペン(緑と紅)、チクワ、豚肉、黒キクラゲなどである。一部にナッパも混ざっている。麺は佐藤製麺所の、唐灰汁のやや効いた丸いやや細めのちゃんぽん麺である。スープは鶏ガラと豚骨スープがベースのよくあるものである。
焼きよりも煮が主体の優しい風味がでるちゃんぽんである。薄切りにされている豚肉がまた良い風味を出すように工夫されているように見える。出前もやっているのであろうか、麺は硬めの煮となっており、唐揚げを仕上げてからの方が良さそうな仕上がりであった。
若鶏の唐揚げも、店頭に旗が揚げられるほどの一押しの品なのであろう。柔らかい、一部皮も広げて揚げてあり、身はふっくらと、皮はカリッと、衣はクリスピーに揚げられている。衣にも下味がつけられており、ビールのあて、焼酎のあてに良さそうな仕上がりである。
2024年4月22日に改装され新装開店(5月18日追記)
2024年4月22日に、小上がりであった、畳のスペースも合わせて、改修、新装開店を行なっている。その様子も確認するために、訪問し、いつもの、ちゃんぽんと鳥唐揚げをいただいてきた。カウンターは背もたれ付きの昭和らしい合皮の椅子から、背もたれなしの椅子に変更されている。
味は変わりがないものの、小上がりエリアであった畳敷のエリアが、工事による変更があった。2−4名程度のテーブル席となり、4名がけの小上がりのテーブルから比べると、三菱重工の方々が昼を過ごしやすくなったのかもしれない。味の方は変わらずであるから、三菱の勤務時間に合わせて、観光の方々には訪れてほしい、昼の12時45分以降、11時30分あたりの訪問がおすすめである(迷惑をかけないためにも)。
酒処・食事処 みやま 店情報
- 住所: 長崎市飽の浦町1−73
- 電話番号: 0958614980
- 営業時間: 7:00 - 19:00 土曜日は15:00まで
- 定休日: 日曜日