2023年7月31日(月)閉店した。アミュプラザのサイトによる(記事は消去されている)。
皇上皇
元々は台湾出身のコックがオーナーとして街中で始めた料理屋が、2000年にアミュプラザの開業とともに移転したという。八坂神社あたりで店舗をしており、電気も灯さずに開店なのかもわからない状態でやっていた街の中華屋がショッピングセンターの中に出店したのである。八坂神社の前には、現在の思案橋の老李、李軒の場所でやっていたらしい。
台湾出身のオーナーとなっているが、雇われのコックがコロコロ変わっている様子で、味も一定しておらず、プレゼンテーションから味からコロコロと変わっているのである。もともとのオーナーがやっていたあの店はどこかへ行ってしまった。
一時期は博多のデイトスにも出店をするほどであった様だが、現在は1店舗のみとなっている。店内には多くの料理人とこれまた多くのフロア向けのスタッフを雇っており、十人近くもいるのである。最近の長崎の中華料理店でここまでの数のスタッフを雇っている店はまずない。
皇上皇のちゃんぽん 千切りキャベツにソースを連想させる
具材はキャベツ、ニンジン、モヤシ、タマネギ、黒キクラゲ、小牡蠣、豚肉、ハンペン(紅白)、竹輪などである。麺は唐灰汁弱めの細めの丸麺のちゃんぽん麺である。スープは鶏ガラベースである。仕上げにネギが散らしてある。
焼きも煮も弱めのちゃんぽんである。モヤシやタマネギはある程度火が通っているのであるが、キャベツに至っては千切りの、トンカツにでも添えられていそうな、歯触りと香りが明らかに残っているものである。細切りのキャベツであり、麺と具材のミスマッチが強い。おそらくはここの中華系のコックは長崎におけるちゃんぽんというものを何も知らないか、さらには中華文明圏における煮込み麺文化に大変疎いのではないだろうか。どの食材も火の通りが甘いことから、牡蠣の旨味もスープに強くは出ていない。長崎人にとって親近感の強い、金蝶ソースの香りがどこかにするのであるが、これと生に近いキャベツの香りでは、全てはトンカツの添え物である。
2018年などに投稿された画像と比べてみても、野菜の切り方なども大きく異なっており、料理人がまた変わったのだろう。
店情報
- 住所:長崎市尾上町1-1 アミュプラザ内
- 電話番号:0958081502
- 営業時間:11:00 - 20:00
- 定休日:アミュプラザの営業時間、営業日に準じる