『中華菜館福壽』細麺には金蝶ソースをたっぷりと【長崎で皿うどんを巡る】４細

福壽応援団の皆様

紅焼鳥がお歳暮シーズンに作られていたというが、最近は聞かない。一応は福壽応援団の一味らしいのであるから、今度、聞いてみたいとも思っている。福壽応援団と言っても、コースも夜の盛大な宴会もやったことはないのであるが、毎週何回かランチの時間帯だけ、お世話になっているのである。どんな形であれ、長崎の食文化において、福壽のお料理は大陸的な要素の中に、長崎のおもてなしと風習が詰まっており、中華料理と題するより、長崎料理の一種でもある。中華文化圏の「おうちの中華料理」といった風の仕上がりのランチがなんとも嬉しいのが福壽である。今度、何かの折に、お祝い事などで利用してみたいと思っている。

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福壽の細麺皿うどん

具材はキャベツ、ネギ、タマネギ、モヤシ、はんぺん（紅白）、豚肉、ちくわ、ゲソなどである。麺は狐色に揚げられ、バラバラに崩されている細麺の唐灰汁麺である。

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餡はやや緩めにまとめてあり、砂糖はあまり効きすぎず、それでいて鶏ガラスープの香りが立つようになっている。煮込み料理であるちゃんぽんとは異なり、素材の味の輪郭がはっきりと出るため、同じ具材を使っていても、全く異なる料理になるのには福壽のちゃんぽんと皿うどんはうってつけの題材である。

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ネギの香りが爽やかに香り、唐灰汁麺のボソボソとした食感と芳ばしい香りに、金蝶ソースを合わせるのが私の好みである。味が染みすぎないように金蝶ソースはどちらか片方だけにしておくと香りだけ、味も加えてと二つのパターンを楽しめる。皿うどんこそ余所行きの料理であり、どこか華があるのだから、日曜日のブランチなどとして楽しみたい。