どこで見られるかはわからないアイスクリームの屋台
小学校の運動会などのイベントの際、校門にアイスクリームを売りに来る人がいた。ピンク色の箱形の屋台で、銀色のカメに入ったアイスクリームをコーンに撫でつけ、売っていたのであるが、一つ100円ほどだっただろう。
チリンチリンとカネを鳴らしながら、販売に来たことを知らせていることからチリンチリンアイスと呼ばれている。さて、このチリンチリンアイスの屋台であるが、神出鬼没で、いつ、どこに現れるというのは、生産元のサイトにはあるのであるが、案外、時間内にいなかったりしたものである。おそらく、アイスクリームという、ナマモノで凍らせておく必要があるものであるためだろう。夕方早くに現れて、すすっと消えていくのを見たこともある。大抵、眼鏡橋のあたりか平和公園にはいるものであるから、見つけたら買ってみるといいかもしれない。
昭和35年の創業から前田冷菓により製造され、市内各所で売られてきた。青い箱形の屋台に割烹着をきたおばさんが売っているものであった。この2年ほど、水色のポロシャツを着ていることが多いように思う。
以前のブログ記事を書いた2015年にはまだ割烹着であったようである。
ミルクソルベのようなチリンチリンアイス
昔ながらの製法だというから、塩を大量に入れた氷の上で、原料から氷の結晶を作り出し、アイスに仕上げているのであろう。アイスクリームというより、氷菓に分類されるものである。口に含むときにシャリっとするソルベのような食感があり、ミルクのコクと甘味が爽やかなもので、長崎をさるく、観光の一休みにはちょうど良いかもしれない。
以前は150円ほどで購入できるものであったが、昨年くらいより二倍に値上がりしており、一つ200円から300円となっているようである。Covid-19下では通信販売・ネット販売も開始しているが、元々製法が古典的であるためか、生産が追いついていないようでもある。
長崎市といえば、夏の菓子などという風流なものには乏しい。冷菓としてあげられるのは、ミルクセーキとこのチリンチリンアイスくらいであろう。もし他に何かあるのを知る人がいるならば、ぜひ教えて欲しいものである。