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長崎県をDynamic Nagasakiとして見つめ直します。現在おっさんがちゃんぽん食べ歩いています。乗り物、旅行、自転車、ジョギングも!

『共楽園』稲佐地区 光町 上ちゃんぽん【長崎でちゃんぽんを巡る】51の2

上ちゃんぽんとは

長崎市内ではそぼろちゃんぽんと言ったり上ちゃんぽんと言ったりする、通常あるいは並のちゃんぽんより一つ上等なちゃんぽんの一群がある。ちゃんぽんストリート(新地中華街)の店舗では、ただ高いグレードの具材を投入しただけのものが多く、本家では失われたものを、街中の町中華ではこの概念を保全しているところが多いようである。

大抵は八宝菜様の具材を投入し、味はより柔らかく、具材も大ぶりで、ただ、彩りはゴテゴテとさせない様にしてある。値段が上だから美味しいと勘違いするものも長崎市民でもいるそうだが、一つ上等なちゃんぽんはただ、具材が異なるのだからスープの味も異なる上、華やかさも失われるため、美味しいかどうかという点でも感じ方が違うようである。「ちゃんぽんと思って食べたらちゃんぽんではなかった」と至極真っ当な感想を述べる方もいるくらいである。

もう少し例が溜まってきたら、こちらも別の項目として考察はしていきたい。

さて、共楽園の上ちゃんぽん。

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古川町の共楽園の姉妹店

地元の方によると、稲佐の店舗が先でその姉妹店として、眼鏡橋の店ができたという。どちらの店が先なのか、これは大きな疑問なのである。創業60年ほどというから、この辺りは地元の出身の方との認識のズレがあるのかもしれない。創業70年という古川町(眼鏡橋そば)の姉妹店からすると、どうも古川町の方が先のようである。

かつては、バス通り沿いの稲佐橋のバス停前にあったという。そこから一本入った稲佐の商店街でやっているあたりは長崎の伝統的「町中華」としても楽しめるだろう。出前も次々に電話が鳴るように盛んな点も長崎県内で見られた雰囲気が色濃く残る。この手の店舗は家族経営であることも多く、一家総出で家内制手工業的に商売がなされていることがちゃんぽんストリートを主体に見られるが、稲佐の共楽園も古川町の共楽園もその例に漏れない。

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この日は日替わり定食は回鍋肉であった

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窓の外にはやはり稲佐山

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店内各所には中華モチーフの飾り付けが

共楽園 光町の上ちゃんぽん

具材はキャベツ、タマネギ、ネギ、黒キクラゲ揚げカンボコ(すり身揚げ)、小牡蠣、イカ、エビ、肉団子、豚肉などが入っている。スープはやはり、鶏ガラスープをベースにしており、ここにさまざまな具からの旨みが出てきている。麺は唐灰汁強めの灰色のちゃんぽん麺である。

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共楽園 光町の上ちゃんぽん

キャベツの表面に適度な焦げ目のつくほどに焼きが入っているものの、葉野菜の歯触りが残るほどに煮てあり、この程度のバランスはやはり珍しい。長崎市で生産された揚げカンボコのレベルが落ちていることが顕著に感じられ、五島産のものなどを使用すれば、より海産物の旨みや塩味が出るのかもしれないし、歯触りでもやはり長崎市産のものは物足りないのである。

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共楽園 光町の上ちゃんぽん

ちゃんぽんと同じスープを元としているが、具材の違いによって、これだけの味の違いが出るのは興味深い。豚肉の大きさはやや大きく、彩りよりも多様な具材を使用する方に重きが置かれ、どちらかといえば、そぼろちゃんぽんタイプの内容である。蛍光ピンクが目立っていたハンペンを使用せず、色はよくないが、揚げカンボコを使用するなど、違いは大きい。

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店情報

やはり、上ちゃんぽんとちゃんぽんでは混同してはならないという例だろう。これらをきちんと分別して、ただの豪華版としておらず、メニューとして提供しているのかどうかが、各店舗におけるメニュー構成の立ち位置で大きなものがある。 

住所: 長崎市光町17-13

電話番号: 0958617718(下四桁 0040よりこちらにかけるとよし)

営業時間: 11:00 - 14:30 17:00 - 20:30

定休日: 火曜日

支払い: 現金

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