佐世保のうどん屋さん、うどんの庄 ゆたか
佐世保のうどん文化というのは博多の方を向いており、スタイルは少し甘めの出汁に、柔らかく茹でられた太いうどんである。たて石うどんなどの地場系のうどん屋も見られ、また、博多方面からやってきた牧のうどん、などもロードサイドの店舗としてみられ、車社会となった佐世保エリアでは、週末のドライブの休憩場所として定着している。もともと、たて石うどんなどは、今では閉店してしまっているが、佐世保駅やアーケード内にも店舗を構えていたので、馴染み深い存在でもあった。かつての佐世保駅前の地下街にも店舗があったように思う。
うどんの庄 ゆたかは株式会社 すえひろが運営しているといい、幟にあるような、パート・アルバイトの募集はこの会社からされている。博多的なうどんのロードサイド店として愛顧されているようである。
あまりに牧のうどんなどが有名になったが、福岡県から佐賀県を経て、長崎県県北に至るまでの一大うどん文化圏、国道沿いをちんたらとレンタカーで走ってみると良いであろう。
そんなうどん屋さんもちゃんぽんをやっているのが長崎県らしいと言ってみたのである。
うどんの庄 ゆたかのちゃんぽん
具材はキャベツ、ニンジン、モヤシ、長ネギ、タマネギ、ハンペン、黒キクラゲ、イカゲソ、豚肉などである。スープは鶏ガラスープであろう。麺は唐灰汁の効いていない、かんすいで作られた、ラーメンの麺のようなものである。
最後にネギがトッピングされている。
ちゃんぽんというよりは、野菜炒め乗せラーメンの範疇であった。スープと野菜炒めの間での煮込みの過程を経ていないため、野菜炒めとスープと麺の間での乖離がみられる。特段、それ以上でもそれ以下でもないのである。そのほか、ラー油をつけてくれ、これをかけるとまた風味が変化してくるというのは興味深い。
県北あたりまでやってくると、このような事例は散見され、あまり深くを考えることなく、メニューにしているのであろう。ちゃんぽん麺の袋には、ちゃんぽんの作り方が記載されており、案外、各家庭では正統派ちゃんぽんのように作られている。
うどんの庄 ゆたかの店情報
- 住所:佐世保市大塔町1916−13
- 電話番号:0956-27-8855
- 営業時間:11:00 - 15:00 17:00 - 21:00