ありがとう、さようなら、笑ちゃん亭
2023年2月28日で閉店となるという。長らくというが、どのくらい、この店があったのか、私が物心ついてからはここにあるような気もするのである。50年ほどこの地でやってきたと言う記載もある。とにかく、大変によろしいSSBBBAの店である。お二人のSSBBBAが切り盛りされていて、その人柄がまた、引っかかるところもなく、佐世保のおばちゃんらしい柔らかな雰囲気となっている。
佐世保バスセンターからもすぐの立地で、いわゆるウテシの妖精が現れてもおかしくない立地である。かつては佐世保市交通局のバスはこの前の道を上へ登り、車庫が置かれていたほどであり、やはりウテシの妖精の要素が見え隠れする。ラーメンは佐世保ラーメンの様相を呈することは分かっているが、おすすめはやはりちゃんぽんであると言う。
重い鍋を3人分、4人分と、振っていたSSBBBAも引退を決めたと言うが、実のところ、相方との体調の兼ね合いのようなものがあったようで、このお二人の絆というのか繋がりというのかで、ちゃんぽん食堂がやっていたのをここに記載しておきたい。
笑ちゃん亭のちゃんぽん、佐世保ちゃんぽん
看板メニューであり、イチオシのメニューとしても、いらっしゃったらということであった。
具材はキャベツ、モヤシ、タマネギ、ニンジン、板付けかまぼこ、豚肉、ゲソ、アサリ、黒キクラゲなどである。スープは豚骨ベースである。麺は灰白色のかかった、褐色の、唐灰汁の効いたちゃんぽん麺である。
焼きは少々、煮がメインのちゃんぽんである。佐世保ちゃんぽんという定義は「豚骨ベースで唐灰汁のきちんと効いたちゃんぽん麺で作られた古典的な(煮てある)ちゃんぽん」と思っており、この範疇に入るちゃんぽん屋というのは案外多い。通常のスタイルに加えて、ごま油を隠し味で聞かせてあり、主張しがちな豚骨をマイルドに効かせる効果もありそうである。
ちゃんぽんセットとすると、ちゃんぽんに焼飯がついたセットとなる。値段どうこうではなく、このスープ、佐世保らしいものであるが、この取り合わせを楽しんでほしい。血糖値がぐーんと上がっていく感じもあわせて、良いものであった、快楽の一種である。
笑ちゃん亭の店情報
- 住所:長崎県佐世保市白南風町9−2
- 電話番号:0956227480
- 営業時間:11:00 - 23:00(昼間に休憩を挟む場合もあり)
- 定休日:日曜日