福江島の真ん中、岐宿の二本楠
福江島をサイクリングしていると、三井楽へ行くことになるだろう。それには二つのルートがあり、河務・岐宿を抜けるルート、山内盆地を抜けるルートの二つである。この山内盆地は、福江島の中心部、ヘソのようなところで、朝晩の寒暖差が大きく、五島随一の米どころである。岐宿方面から、峠を越えてくると、体感気温が数℃違って感じられる山内盆地である。福江島のなかでも、天気が良ければ、満点の星空が見られるエリアでもある。

岐宿の日本料理 ちはる で夕食をとる
長崎で修行していた店長が、五島に帰ると聞いた時には、驚いたものだった。実家の農業を継ぐということで、知り合いで集まって送別会を開き送り出したのは2019年のことで、コロナの文字すら世の中にはない頃であった。もうひとむかしも、前のようなことであった。
福江を訪問するたびに、ある店で仕事をしていると聞いては、その店を訪れてみたり、途絶えがちであったが、連絡を取り合っていた。そんな中、Covid-19の騒動が、感染症法第5類への移行を持って落ち着きそうな頃、二本楠の交差点近辺に何やら新しい飲食店ができたなあと思っていたら、店長の店、「日本料理 ちはる」だったのである。長崎の修行先の店長やおかみさん達と連れ立って、プレオープンの頃に伺った。その後も、五島の訪問時、夕食の時間が取れる際には伺うようになってきた。五島、福江の島民にとっては、昼食で訪れるのに馴染みがあるようではある。昼のメニューは稲庭うどん、丼もの、プレートものが大部分であるが、夜のコースでは一転して、日本料理店の雰囲気となる。

先付け
季節の空気感をたっぷり含んだ、先付けから。

刺身
島外の人からすると珍しい、青唐辛子でいただくこともできる刺身。他の飲食店ではメガ盛りを超えた量で出てくるのだが、五島の新鮮な刺身をちょうど良い量でいただける。

椀物
夏の暑い時期、旨味と塩気のバランス良いお吸い物でも嬉しいが、冷たくしたすりながしで甘味と旨味と塩味のバランスが良いのも嬉しい。

煮物
本土、本州から引いてくる魚もあるといい、長崎県を越えて、日本各地での産品も取り込みながら、コースが進む。

焼き物
五島のクエ(アラ)であったり、品は時期によって異なる。長崎の修行先と同じ焼き台で、ふっくら仕上げられた焼き物。秋刀魚の時期が楽しみである。

肉料理
山口ファームで育てられた、牛肉を使ってのコース。時にはA5ランクのものも入荷があるため、運がいいと出会えるかも。

締めのご飯
締めのご飯も五島の方、本土の方、お客さんの様子を見ながら、献立に入れ込んでくる。5人で伺った際には、たっぷりのミナ(五円玉でパチンとてっぺんを落とす、ウミニナ)の炊き込みご飯でした。

最後に

住所の上でが中嶽にあたるが、交差点が二本楠であり、福江島の中では二本楠の交差点のところの〜と伝えるとわかりやすい。
予算、人数、時期によって、コースのメニューは変わる。毎回違うものが出てくるのが当たり前の修行先だったためか、臨機応変に仕込みをしているらしく、予約時に相談しておくと良い。苦手な食材は伝えるべきであろうし、五島での禁漁の時期で思っていた食材に出会えないこともあるが、二度と出会えない、五島の雲や空、海の景色のように一期一会の気持ちで、問い合わせてみてほしい。
日本料理 ちはる 店情報
長崎と五島を結ぶジェットフォイルは到着時間が昼食にはちょっと不便なことがある。レンタカーを借りる手続きをしているところで、電話をかけてみると、対応してくれるかもしれない。
福江市街地から20分程度。夕食の際のタクシーは往復で予約をしておくと良いだろう、片道3500円程度。また、レンタカーがある場合には、帰りのみ、代行の利用を考える場合には、規約を確認してほしい。
- 住所:五島市岐宿町中嶽1984-1
- 電話番号:080-6260-1274
- 営業時間(昼):11:00 - 14:30(L.O. 14:00)
- 営業時間(夜):要予約
- 休業日:毎週火曜日
- https://www.instagram.com/chiharu.421.goto/