佐世保 四海楼再訪
付近で用事があり、再訪となった。ウェブの評価は相変わらず、こんなところで何を求めようかというサービス面のことが書かれているが、ちゃんぽん食堂から少し進んだ中華食堂なのだから、このサバサバっとした流れからの最後の親近感をわかせるまでの様式美のようなものがあるのである。四海楼本店の観光客ズレしている方が、修学旅行の悪夢のちゃんぽん(冷めている、量がバラバラ、何かが飛んでる)が出てきそうである。
さて、安定の、喫茶サービスから始まる佐世保四海楼である。
時折、持ち帰りでーという単身世帯のJJJI(おじさま)が自分の夜のおかずを調達しているが、ここまでの熱の入った愛情はDJN(Dynamic suburb of Jakarta, Nagasaki)では見られない。店のおかみさんも夜食べるんならこっちにしなさいよーと返しており、このやりとりは飲食店巡りを楽しむものからするとやはりほっこりとしていていいなあとも思う。
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佐世保四海楼の五目ちゃんぽん
ハクサイ、タマネギ、タケノコ、ピーマン、カリフラワー、鶏肉、豚肉、チクワ、エビ、貝柱、ネギ、黒木耳などが入っている。スープは胡麻油を仕上げのたらしたのだろう、ほんのり胡麻のかおる、鶏ガラベースの豚骨の加わったものである。麺は、唐灰汁やや弱めのちゃんぽん麺である。タマネギのしんなりし、透明になるくらいまで炒められており、スープは具材にしっとりと絡んでいる。前回のちゃんぽんの比べても、複雑の味の入っているスープになっている。カリフラワーが入っている点には驚いたが、これが案外スープが絡んで美味だった。鶏肉と豚肉が両方入れられており、滋味豊かな一品になっている。
長崎市内では失われつつある五目ちゃんぽん
佐世保四海樓の五目ちゃんぽんは福壽スタイルのそぼろちゃんぽんと相通じるものがある。具材もよく似ており、胡麻油の効いているのも同じである。福壽での注釈によると、長崎弁のそぼろと八宝菜の概念が合致して、そぼろちゃんぽんという名称になったという。佐世保まで上ってくると、そぼろと言われてもわからないためか、五目と名前を変更したのだろう。
このようなちゃんぽんと別文化であったらしい、五目ちゃんぽんを出すお店は、あまり長崎では見られない。始祖長崎四海楼(在DJN)では、そぼろ皿うどんなるものはあるが、この八宝菜タイプのちゃんぽんは消えている。
店情報
- 住所: 佐世保市早岐1−4−5
- 電話番号: 0956393200
- 営業時間: 11:30 - 21:00
- 定休日: 水曜日
- 14時以降に昼休みを取ることがあり。