「かぶり」とは
長崎弁で「かぶり」というと飲食店で提供された、食事の残りを持ち帰る、あるいはお土産や持ち帰りとして包んでもらうものをさします。寿司屋や日本料理店のカウンターで
「こいば、かぶりにしてくれんね」
と注文するおじさまを目にすることでしょう。どうも、福岡や長崎県北でもそのような使い方をする方々がいるようですが、長崎市内が主のようなのです。他で聞いたことがあるという方、ご教示いただけますと幸いです。
さて、今回のコロナ騒動。長崎市内での「かぶり文化」からくる、テイクアウト、持ち帰りメニューが百花繚乱。ウェブサイトまでできており、一部の店舗では、行列ができるほどになっています。長崎でも緊急事態宣言の解除が行われていますが、基幹産業たる観光業の戻りはGotoキャンペーンが始まり徐々に戻りつつあるものの、企業や官庁の接待や会食もまだまだ先になるようです。
思案橋ラーメンのばくだん弁当
思案橋ラーメンには「ばくだん」とつく、メニューが数多く存在している。ばくだんちゃんぽん、ばくだんラーメン、ばくだんチャーハンといった様になっており、ばくだんエキスなるものがトッピングであったり、調味料として仕込まれているのである。ばくだんエキスは、ニンニクからなり、ニンニクを色が出るまで炒めたものやすり下ろしたものであったりと、メニューによって異なる。
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ばくだん弁当は、このばくだんエキスを使った焼飯と皿うどんの盛り合わせの弁当、弁当というより折詰である。皿うどんは太麺皿うどんで、きちんと金蝶ソースの小瓶が添えられている。ハンペンの細かく切ったものの鮮やかな焼飯には福神漬け、皿うどんには紅生姜(皿うどんではなく、焼きそばのつもりなのだろうか)がそれぞれ添えられており、シンメトリックな雰囲気であるのが不思議な世界観を醸している。
Covid-19下で、様々な持ち帰りが出てくる中、〇〇○に負けるな(登場当初はコロナであった気がするが)の文言とともに並ぶばくだん弁当の文字は思案橋ラーメンらしさがある。
思案橋ラーメン 店情報
長崎出身の有名歌手・俳優の言及したちゃんぽん屋として、一部の層で大変な人気という、思案橋ラーメンであるが、この辺りの風説はまた書くとしよう。ばくだんシリーズを食べると、案外ギャップに驚くだろう。
- 住所: 長崎県長崎市浜町6−17
- 電話番号: 0958231344
- 営業時間: 11:30 - 4:00(+1)
- 支払い: 現金
ばくだん弁当を注文する際には予め電話してから行くと良い。