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長崎県をDynamic Nagasakiとして見つめ直します。現在おっさんがちゃんぽん食べ歩いています。乗り物、旅行、自転車、ジョギングも!

【長崎県を走る】その2 長崎市のサイクリング事情

Uber Eatsが始まったが、、、

2月18日から、長崎市の「平地部分」でもUber Eatsのサービスが始まった。坂の街長崎であるから、自転車に黒い保冷バック姿を10日経っても見ていない。今後長崎バスとUber自転車配達員との確執が見れるのではないかと、楽しみにしている住民もいるほどである。

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長崎市Uber Eatsサービス地域 Uber Eatsのサイトより

よく見てみると、大抵は平地であるが、一部、小島方面、浦上地区の岩見町周辺などは、一本道を間違えると、コンクリート舗装の部分もあるほどで、自転車で運べるエリアではない。サービス利用者が伸び悩むなら、料金体系に坂加算、斜面1%ごとに1割ずつ割増料金を取るなどを考えることもあるかもしれない(その前に撤退するだろうけれど、、、)。佐世保の市域の方がまだ、将来性があり、使い慣れている米軍関係者も多いだろうから、健全に競争が行われそうである。 

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サイクリングの練習になるが、楽しみは少ない長崎市

長崎市は西の最果てで、そのままいくと海に落ちる。まちのヒトは「野母崎があったい」だそうだが、野母崎は長崎市であるから、野母崎に行こうが、福田に行こうが、神の島に行こうが、茂木に行こうが、どこに行ってもあるのは海であり、日本のどん詰まりである。こんな交通の要衝にもならないところに新幹線が来るというから、佐賀県の対応はある程度正しいのかもしれない。

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黒浜のトンネルより 左の遠い島が端島、右の島が高島である

日本でも、サイクリングに適していない街5選でもトップを飾れる街だろう。谷底に申し訳程度の狭い平坦地があるのみで交通手段としては適さない。小学校では夏休みの注意事項に「自転車は公園で乗りましょう、公園まで押していきましょう」というレベルであるから、大抵の人は自転車に乗ることすらできない。道路で自転車が走っているのは大体他所から来た人である。そんな街の自転車に対する目は厳しく、道路交通法や交通ルールを無視して、自転車を締め出せというドライバーも多い。ドライバー自身の理想とする速度で走行できないことによるストレスの閾値が低いものが多いため、後続車を、バス停の部分などで先行させるなどの処置も必要である(大抵ぼんやりしているため、その心遣いもわからないものが多い)。

第一次産業と第二次産業がまだ色濃く残る長崎市内であるから、大型の自動車や専用車両も郊外の細い道を行き交っている。香焼方面・神の島や立神方面の道路は朝5時頃から9時頃と、夕方16時頃から19時頃までの1日2回で交通量が多くなるため、工場の操業日などはあらかじめ調べておくと、良いだろう。時津・長与内でも、買い物に出かける時間(平日15時ごろ、休日12時前後)などは交通量が増えている時間帯がある。ルート設定には時間と曜日などの要素も入れておくと良いだろう。

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この葛折りの坂道ですら皆さん車を飛ばして進んでいかれる

沿岸をサイクリングして回っても、谷間にできた集落の間は急峻な丘になっており、そこを軽いヒルクライムをしながら進むことになる。2km弱を10%前後の勾配で上がっていくことが多い。上がっていくまでは五島灘の絶景をチラチラ横目で見られるが、下りとなると、時速50km/h出るほどの急な坂であるから、集中力を切らさないように、適宜休みを取りながら、安全に走行して欲しい。

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このアップダウンを上り降りするだけで確かに練習にはなる

長崎市を走るにあたって注意するべきこと

気候・環境面

基本的に長崎市民は自転車が走っていることに慣れていない。道路は狭く、谷間の街であり、日照時間も平野部より短くなり、朝の道路も雲もないのにどこか薄暗い。筆者が気をつけてるのは以下である。

  • 前照灯と尾灯の点灯は早めに
  • 坂が多く、下りのスピードには注意
  • 交差点の進行ルートに注意
  • 信号停止で後続車を先に送る
  • ショッピングセンターの入口出口に注意
  • 並行する道は案外アップダウンが多く小さなヒルクライムの連続となる
  • 冬は北風が強く、夏は高温多湿
  • 自転車走行禁止の路線がある(例、戸町トンネル(歩道を降りて利用)、女神大橋本線(側道を利用))
  • 一年を通して、風が強いため、ウェアのバタつきが気になる人はジャージサイズにも気を使うとよいだろう

他の交通機関との関係性

遠距離運行している長崎バス、県営バスの車の動き方にも注意が必要である。高齢者が主に利用しているため、乗車・降車に時間を要することが多く、バスも5台が連なって走るのは日常茶飯事であるから、バス道・電車通りをできる限り避けて走るのも賢明な判断となる。長崎バスによるスポーツ自転車への煽り行為は多数報告されており、幅寄せなどは全ての車両に対して行われるため、なるべく近寄らない方が良い。煽り運転があったとして、運転取り止めにしたなどという物騒な話も聞くため、利用に関しても注意が必要である。

市内の平地部分を走行している路面電車(長崎電気軌道運行)は独自の信号を使って走行している。オレンジ色の矢印は路面電車のためのものであり、直線ではなくループを描くような奇怪なルートで走行するため、道路を横切ることも多い。走行時には自動車用・歩行者用の信号を確認する必要がある。線路のカーブで、自転車の車輪が隙間にとられないように注意も必要である。

最後に歩道であるが、長崎市内で自転車で歩道を走行することはやめておくべきである。以前の記事に書いたように、長崎市の人は真っ直ぐ歩けない。理由は不明であるが、歩道上でもふらふらと左右に振れながら歩行している。歩道も、砂岩でできた敷石があちこちで破損しており、自転車にとっても不安定な走行の原因となる。また、郊外に進むと、やっつけ仕事で、歩道を作成した箇所などは、理解不能な、停車には不向きなスロープがしつらえてあったりと、何かと危険である。

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 自転車屋は大抵がバイク屋、、、

二輪車といえば、原動付き自転車である長崎の街で、スポーツ用自転車に乗るのは物好きだけである。その物好きな人が集まり、より拘りの強い店主がいるような店が、スポーツ自転車屋である。通常の都市であれば、手に入りやすいようなもの、バルブのコネクタ、器械、チューブ、洗浄用具などはあらかじめ用意しておいた方が無難であろう。長崎市内でも急速に普及(人口の割にであるが)しており、プロフェッショナルの技術者が少なく、保有人口あたりでは全く工数が追いつかないため、ロードバイクなどの修理・オーバーホールは数ヶ月待ちである。

自転車人口が少ないこともあり、自転車ライダーが道を行き交い、修理などの手助けは受けられないと思っておいた方が良い。自転車用の工具、パンクセットなどは必ず、携行しなければならない。トラブル発生時には輪行袋を広げる選択肢も常に考えておく必要もある。ほとんどの道路にはバス路線も備えているため、利用を考えてもよいだろう。

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