長崎駅前商店街のちゃんぽん食堂 うまかもん亭
1990年あたりの創業であるという。地域のお付き合いというのはおくんちの花御礼の札が下がっていれば、わかりやすいのだが、これも地元密着の店舗であることを確認する良い手段だろう。店主や店の誰かの名前入りの手ぬぐいでもぶら下がっていれば、地元の町の起点となるちゃんぽん食堂である。
駅前商店街は今後どうなるのかというのは、長崎駅からの距離とバスターミナルの存続が鍵を握っている。かつては、長崎駅の改札から陸橋を超えてすぐであり5分も見ておけばランチやら終電待ちやらの需要があった。長崎駅の場所が浦上川沿いに寄ってしまったことで、15分ほどは見ておく必要が出てきたのだ。バスターミナルからの出発到着ではバスという交通手段のありようからすると素通りすることになるだろうから、この辺りの今後の衰退は目が離せない。
カツちゃんぽんが目を引く怪しげな店頭なのであるが、Googleのコメント欄も程よく荒れているのもまた怪しげであった。ちゃんぽん屋とかちゃんぽん食堂などというものは30分も1時間もいても良いものでは無く、常連で店の人と世間話するわけでもないのであれば、食べたらさっさと帰るのが当たり前である。大抵のちゃんぽん食堂は小刻みな回転の良さが必要である。新地にあった喜楽園などはやりすぎだろうが、大抵は四人くらいまでのちゃんぽんを同時に捌いた方が効率が良いので、ひとテーブル以上の注文を入れることになる大人数での来店はやめたほうが良いのである。厨房のおじさんも、払っている値段らしい、心温まる対応のようで、なかなか良い接客である。
店内には昭和のアイテムが各所に散りばめられており、ニマニマとするものもいるだろう。ステンドグラスを模したシートがガラスに貼られており、昭和の喫茶店の目隠しのようである。壁にかかっているのは、長崎土産で売られているような、これまた怪しげなステンドグラスなのがまた良い雰囲気を醸している。
カウンターとテーブル席とがあり、多くの人の利用が可能である。メニューはちゃんぽんと皿うどんとそれに派生する麺料理と冷凍食品からもいけそうなおつまみ各種である。
うまかもん亭のちゃんぽん
具材はキャベツ、インゲン、モヤシ、ニンジン、タケノコ、ハンペン(紅白)、エビ、イカ、豚肉などである。麺は唐灰汁の効いたちゃんぽん麺である。スープは豚骨ベースである。
焼きよりも煮が強めのちゃんぽんである。インゲンやタケノコの香りがやや独特に感じられる。豚骨ベースであるが、黒胡椒が効いており、スパイシーというより、スープに胡椒が強く感じられる。
うまかもん亭の店情報
- 住所:長崎市大黒町7−11
- 電話番号:0958285589
- 営業時間:11:30 - 20:00