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Dynamic Nagasakiを見つめ直します。現在おっさんがちゃんぽん食べ歩いています。

【ながさきの乗り物】 Queen Beetle 長崎港ー博多港 下篇 航海篇 就航初日2022.07.16 JR九州高速船

Queen Beetle長崎博多間初就航

Covid-19前の構想では、博多釜山間に就航予定であったJR九州高速船のQueen BeetleはCovid-19下の渡航制限に伴い、長らく行き場のない船舶であった。パナマ船籍であったことが災いし、国内航路への就航が出来ず、日本船籍への切り替えが済んだ、2022年3月12日付けで日本船籍となり、4月10日の博多 - 門司港の就航により、国内航路、国内クルーズへの本格投入が開始された。その一環で、西九州新幹線の開業を迎える長崎への航路を拓くこととなった。今回はその下篇、いわば本篇であり、実際の航海の様子をお伝えする。

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稲佐山をバックに赤い船体が映えるQueen Beetle

Queen Beetle 長崎港出港

今回の航路においては、右舷側、Starboard sideが絶好のポイントとなる。長崎県の五島灘沿岸、玄界灘沿岸を右手に眺めながら進んでいくため、天気がよければ、そちらの席がおすすめとなる。搭乗時には、とくに優先搭乗などのアナウンスもない中、何かのツアーを組織したらしい高齢者の一団が先に乗り込んでしまい、右舷側のビジネスクラス客席を占拠していた。

Queen Beetle 長崎港出港
船長自らがお出迎え、お見送りをするようになっているようである

長崎 - 博多 Queen Beetle 船内サービス

出港時には入港時に見られたような、お手振りもなにもなく、来るものだけを歓迎、去るものは足蹴にという長崎市の冷淡な姿勢が窺える。またいらっしゃいませという感性は長崎市民も持ち合わせてはいないのであろう。

Queen Beetle 長崎 博多航路就航記念品

JR九州高速船のウェブサイトでも発表されていたように、博多港発での釜山方面へのビジネスクラスでは、博多の菓子屋 鈴懸の菓子が提供される予定であった。今回の長崎 - 博多でも茶菓として、ひやしあずきと抹茶の水羊羹が提供されていた。

Queen Beetleのビジネスクラスでは、鈴懸の甘味がサービスされていた 常温である

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離岸後、安全設備の説明が流れ始める。小学生船長によるセイフティビデオという体なのであるが、乗客で見ているものはない。

Queen Beetle 長崎港出港 出港時には安全設備等についての案内放送が流れる

Queen Beetleのビジネスクラス マガジンラックでは今回のルート以外でも糸島航路などのルートマップも用意されていた

離岸から長崎港出港

15:00、すすすっとスムーズに水辺の森公園 出島岸壁を離岸した。出島岸壁から下駄つっかけて上海へという話も残る長崎の人々からすると、喜びひとしおといったところかもしれない。JR九州高速船にとっては、とくにこれと言った感慨もないのか、船内サービスに勤しむだけであった。

水辺の森公園 出島岸壁を離岸

Queen Beetleは松が枝、小曽根、戸町と、小さな造船所が並ぶエリアを音もなく進んでいく。

Queen Beetle Tomatinの民が住まう戸町を通過して進んでいく

この後、Queen Beetleは女神大橋の下をくぐり、香焼、伊王島前を進んでいき、五島灘へと出ていく。

Queen Beetle 女神大橋下をくぐり五島灘へ

Queen Beetleの長崎 - 博多航海

五島灘へ出たQueen Beetleは進路北にとり、西彼杵半島に沿って進んでいく。炭鉱の島として最後まで残った池島沖を通過した。現在でも炭鉱の内部へトロッコ列車で入っていける島であり、観光スポットとして一部で根強い人気がある島である。

Queen Beetle 池島の風景

Queen Beetleからの松島

佐世保方面などは霞がかかったように見えづらい箇所がおおかった。五島灘は7月上旬の時期からと同様、うねりを伴う波がひどく、陸地が窓の上縁と下縁を行ったり来たりするほどであった。西海国立公園近くの北九十九島近辺までくると、うねりはおさまり、静かになった。

Queen Beetleの航跡 左側が田平、右側が平戸島 平戸瀬戸にむかいすすんでいく

Queen Beetle 平戸大橋をくぐる

平戸大橋は今回の航路におけるクライマックスである。そうそうここの瀬戸を通ることはなく、平戸の街を港の外から眺められることもないのである。静かに一時的に速度を落とし、Queen Beetleは進み、汽笛を鳴らしていた。

平戸大橋下をゆっくりとすすむQueen Beetle
海面の潮の流れを見ていて飽きない場所でもある

Queen Beetle 平戸大橋をくぐる 日本のサンフランシスコである

歴史とロマンの街平戸を遠くから眺めることができるのも、この航路ならではである。白亜の漆喰塗りのオランダ商館を右手に、左手の高台には、平戸城が見えるのである。よく目をこらすと聖フランシスコザビエル教会と寺のコントラストも海上から見ることができる。

Queen Beetle でのフィランド紀行 大航海時代の平戸の様子が偲ばれる

今回のクルーズには飲料向けのクーポンが二枚付属していた。生ビールやハイボールといったアルコール類から、プレミアムなジンジャエールなどまでカバーされるクーポンであった。

Queen Beetle 平戸島を眺めながら、昼間からビールをすする

初代のビートルのイメージ画

Queen Beetle 玄界灘をいく

玄界灘へとQueen Beetleは進み、海の波が異なって見えるようになってくる。どこか穏やかな海を進むことととなり、元々の自分のフィールドでもあるからか、スタッフからも少し緊張感が和らいだようにもみえた。

Queen Beetle 松浦市付近を航行 青島であろうか

佐賀県沖に船は進んでいき、佐賀の離島を眺めることとなる。それぞれに渡し船と漁船の防波堤に囲まれた港が用意されており、佐賀と離島というとどこかチグハグにも思えるが、このような箇所があることを再認識できる。

Queen Beetle 馬渡島

Queen Beetle 松島と加唐島(かからしま)

Queen Beetle 小川島

その後、Queen Beetleは唐津湾沖をすすんで、糸島沖へと進んでいく。糸島が現在のように注目される前から見ていたものとしては、そうかそうかと眺めるだけになってしまったが、海から眺めるとまた別の様相を呈してくる。

Queen Beetle 芥屋の大門沖を航行

二代目ビートルとクイーンビートルのポスター

Queen Beetle 博多港入港

18:00 Queen Beetleは博多湾へと侵入していく。船でも3時間程度の行程であり、各駅停車の高速バスとあまり大差ない所要時間であった。

Queen Beetle 柱島、玄界島、机島近辺を航行

志賀島から海の中道を左手に眺め、船の往来が多くなってきたためかスピードを落として、最終接岸地、国際ターミナルへと進んでいった。

Queen Beetle 博多港へ入港 遠くに百道エリアのタワーやペイペイドームを眺めて

Queen Beetle 博多港へ入港 東西に広い博多港を行き交う船の間をゆっくりと進む


終わりに

長崎から福岡まで船で行くのはよっぽどの好き者であろう。現在の定期航路では、五島福江を経由するルートとなるであろうが、福江港までフェリーで進み、その先、フェリー太古で行くこととなる。今後、二度ほど運行されるというから、利用してみるのも良いであろう。長崎・佐賀・福岡の沿岸からの風景というのもまた異なる景色をえられることである。

運行予定日

  • 2022年8月11日
  • 2022年9月23日から三日間(JR九州高速船からのプレスリリースは未発表)

www.jrbeetle.com

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