相浦というところ
相浦は佐世保市域においてはかつての反映が見られたエリアで、早岐や江迎と並ぶ、割合古い町である。20世紀初頭には石炭の積み出し港としての位置を有していた相浦であるが、佐世保が軍港として発展しそれが急速であったため、古くに見られた街を大きく超えて追い抜いて行ってしまった。江戸時代には末期に開発された大潟新田など、平坦地の少なく石高の上がらず凄惨な壱岐島統治までしていた平戸松浦藩内で、水田として干拓・開発されるエリアであった。佐世保近郊は全体的に平坦ではあるが、山の迫り方が中途半端で広く水田として確保できる土地は少なかったのであり、ロードバイクなどで走るにはアップダウンがある点では良い程度である。
精華園は新たに開発された大潟新田エリアから相浦に抜ける地点にある。近くには長崎県立大学、佐世保重工業(SSK)の社員寮、タコちゃんプールとして親しまれる総合グラウンドプールも入り、佐世保市内の学生の大会なども開催される総合グラウンドなどが大規模な施設として位置しており、水陸機動団の相浦駐屯地なども割合近くに見られる、ある意味佐世保らしいエリアでもある。平成初期あたりの店舗のようであるが、カウンター、テーブル席、小上がりまで、多様な席が用意されている。週末でも昼時には席が埋まってしまうほどである。家族連れ、学生、工事現場の人々など、多様な人々が集う店となっている。
メニューは基本的には麺や米メニューを中心としているが、壁のポップアップで見られる定食メニューなども楽しめるであろう。
小上がりはテーブルが二つ、テーブル席が4つほど、カウンター席が5つほど見られる。外で待つ人が出るほどでもある。厨房は客のスペースと同じほどの大きさが確保されており、出前などでも対応していたのであろう。
精華園のちゃんぽん
具材はキャベツ、モヤシ、タマネギ、黒キクラゲ、豚肉、ゲソ、ハンペン(緑と紅)などである。麺は唐灰汁弱目のちゃんぽん麺で黄色である。スープは鶏ガラベースにやや豚骨の効いているものである。
食堂ちゃんぽんのプレゼンで、焼きは強め、煮は弱めで野菜の歯触りが残る程度であるが、動物系の具材がしっかり火が通されているため、案外コクが出ている。ゲソと豚肉がたんまり入っているのもまた良いのだろうが、もう少し煮が強くても良さそうである。これもまた好みである。
中華料理 精華園 店情報
- 住所:佐世保市相浦町923
- 電話番号:0956472263
- 営業時間:11:00 - 19:30