アジフライの聖地 松浦市でもちゃんぽんを巡る
松浦市においては、アジフライを一つの大きな観光資源として位置付けている。松浦市を含む、長崎県の北部エリア(県北と呼び習わされる)は佐世保市や平戸市が含まれるが、このエリアにおいては青魚の水揚げ量が多く、長崎県南エリアとはまたちがった魚種がみられる。五島灘から玄界灘にかけての、長崎の海の中心地にも近い松浦市では、鯵の漁獲水揚げ量は日本一を誇っており、刺身にできるレベルの鯵をそのまま調理する店舗も見られるほどである。さて、アジフライをつまみつつ、ちゃんぽんもめぐってみたので、その紹介である。
いけす京屋はどことなく、割烹風の店構えで、定食の食器なども、どこかこだわりがあるようにみえる。時期にもよるのであろう、また海の影響などもあるのだろう、松浦市のウェブサイトで紹介されているような大ぶりの釣り鯵をつかったアジフライに出会うことはできなかった。トマトケチャップでいただくと言う、独特のアジフライは、欧州あたりの田舎のフライ屋のようでもある。
とりあえず電話で聞いてみるとよい
カウンター一本に小上がりがある店舗である。たいてい、15分から30分ほどは時間をゆっくり見ておいた方が良く、来店前に電話で注文の連絡するものなどもいるほどであるという。
松浦市の福島は車海老の洋食が盛んなエリアでもある。この養殖車海老を使った定食が海老御膳である。
いけす京屋のちゃんぽん
ちゃんぽんというが、メニューでも注文でも海鮮ちゃんぽんの位置付けであり、海産物が多く載せられている。具材はキャベツ、モヤシ、タマネギ、ニンジン、紅白カンボコ(ハンペンとはまた違う様相である)、エビ、アサリ(殻つき)、魚丸(台湾語であるが、これに相当する日本語を知らない、すり身のボールである)、貝柱、黒キクラゲ、豚肉などである。スープは鶏ガラベースであろう。麺は唐灰汁弱目のちゃんぽん麺である。
焼きはよわく、煮の強いちゃんぽん麺であり、どこかバターの香りがふくまれているのが興味深い。島のちゃんぽんでよくみられるように、具材の量はたっぷりとしてあり、長崎市内でも例を見ないほどの大ぶりの海産物の具材が、スープの複雑さをましている。
いけす京屋の店情報
佐賀県の伊万里市が対岸に位置する福島においては、福島港と伊万里の浦の崎港(松浦鉄道福島口駅すぐ)を結ぶ定期船が運行されている。この福島港からもすぐの立地である。
- 住所: 松浦市福島町塩浜免2238−9
- 電話番号: 0955472031
- 営業時間: 12:00 - 14:00 17:00 - 20:00(仕出営業時はやや早くから営業している)
- 定休日: 月曜日