「昔は良かったんだけどね」の江山楼
Covid-19下で、持ち帰りを拡大し、浦上の店舗を閉店とし、本店の近隣の店舗の休業を工面し、さまざまな試行錯誤を繰り返している江山楼である。元々の観光業に焦点を絞って、ちゃんぽんストリートのちゃんぽん屋としてやってきたためか、今でも、地元客より、スーツ姿の出張客や大人数の観光客など、どちらかといえば、観光客ベースで仕事を回している店舗である。かつての混雑は見る影もなくひっそりとしている。
家でまで江山楼の味を楽しみたいかというのは、長崎市の人々からすると、大して魅力的でもなく、家には家のちゃんぽんがあるのが、長崎市であり、長崎県の各家庭のちゃんぽん観である。家の冷蔵庫や冷凍庫の残り物を投下して、ジウジウと作るもの、蔵ざらいのちゃんぽんというものが家でのちゃんぽんであり、江山楼のよそゆきのちゃんぽんをわざわざ家で食べるものはあまりいないだろう。
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江山楼の拌麺
さて、拌麺である。当て所もなく、観光客の出を観察しに、急ぎ足に前を通り過ぎた際に、一時期はメニューから消えていたものが復活している様であった。昨年の8月のメニューは上記の江山楼の上ちゃんぽんの記事に挙げているのであるが、どうも行数が増えている様であり、これはと思い、後日やって来たのだった。
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江山楼の拌麺は「芳醇なタマネギの拌麺」という名前となっており、なんだかよくわからない日本語なのである。拌麺の長崎市内における定義は今もなお、ぼんやりとしており、定まったものを得ていないように思われる。香味野菜を使い、ちゃんぽん麺(皿うどんでいう太麺の麺)を使用し、ちゃんぽん用に作ってあるスープで和しながら、炒めたようなものである。餡掛けでない太麺皿うどんとの違いで大きいのは、そぼろ様の具であることが多く、香味野菜をしっかりと聞かせる点だろう。
具材はタマネギをメインとし、そのほか、細切りの豚肉、ニラ、キノコなどが入っている。タマネギは透明になるまで火が通っており、春の早い時期であれば、甘味も出てきていることだろう。麺は中平麺のちゃんぽん麺であり、ちゃんぽんむけのスープがよく絡んでいる。
江山楼の店情報
あまりやる気はないようで、現状入店が19:30までとなっている。また提供メニューは20品目程度とかなり絞られており、市内の他のちゃんぽん食堂の方が提供メニュー数が多い現状がある。2021年12月30日で本店を閉店とし、新館のみでの営業としている。
江山楼本店(2021年12月30日にて閉店)
- 長崎市新地町12−2
- 電話番号:0958213735
江山楼新館
- 長崎市新地町13−13
- 電話番号:0958203735
中華街店の営業時間・営業日
- 営業時間: 11:30 - 20:30(入店19:30まで)
- 営業日については下記を参照されたし。
新館は水曜休館、本館は月曜から木曜を休館としている。
江山楼浦上店 現在休業中 閉店済(2021年4月更新)