平戸桟橋に臨むうどんの亀
どこかの居酒屋さんであったろうか、おかみさんが「カツ丼がおいしい」として紹介してくれたのが「うどんの亀」である。不思議な雰囲気であることは間違いなく、可愛らしいトレードマークのようになっている入り口上の表札はかつてから気になっていたのである。
そして、この立地がまた面白いのだ。大島と度島(たくしま)からのフェリーが着く平戸桟橋に臨む立地であり、店で待っていると、フェリーがその船首や船尾を開けて、車が降りてくるのが見える、そういうところである。
カウンター一本、かつては小上がりで利用されていたであろう卓が一つの小さな店内である。現在、卓は店のどなたかが私有するスペースとなっている。店内は常連客などであろう、地元の方々の利用が多そうである。
メニューはおでん、うどん・そばに丼もの、ちゃんぽんと極めてシンプルであるが、丼ものはうどん・そばの延長で、料理屋のおかみさんが勧めるのであるから、出汁は美味しいのであろう。
うどんの亀のちゃんぽん
具材はキャベツ、ニンジン、モヤシ、タマネギ、豚肉、黒キクラゲ、ゲソ、テンプラ(長崎弁での揚げカンボコ)、ちくわ、スボ(紅白)、アサリなどである。麺は唐灰汁のやや効いた黄色いちゃんぽん麺である。スープは鶏ガラベースであろう。
焼きもそこそこに煮も効いたちゃんぽんである。ラードで炒めたその香りが強い個性として感じられる。魚介の加工品がたっぷりと入り、彩りと味のコクを出している。やはり、この魚介の加工品(スボやらテンプラ、ちくわ)などを多く入れ、長崎市でのハンペンに拘らない姿勢というのは、県北ならではな気もするのである。
うどんの亀 店情報
- 住所: 平戸市崎方町858−2
- 電話番号:0950233871
- 営業時間:11:30 - 21:00(周囲でさるいているなかでの、おおかた、この時間程度までであろうという実感から)
- 定休日:不定休