壱岐の名産は農産品と焼酎であり、中でも壱岐牛は壱岐で食べるべし
海産物はもちろん、農産品が美味しい壱岐では、古くからブランドの肉牛として壱岐牛がある。「いきぎゅう」と読むのか「いきうし」と読むのかは人によってだいぶん違うのであるが、とにかく壱岐の肉牛である。古くから壱岐の牛として、ブランド化され、福岡や都市部で知る人ぞ知る牛肉として食べられてきた。壱岐牛は月間の生産頭数が70ー80頭程度と希少で、壱岐で生まれ、壱岐で育ち、壱岐の飼料で育った牛である。残念なことに長崎和牛というよくわからない括りで五島牛、平戸牛と共に、地理も産地も餌も違う牛をゴッタ混ぜにして販売する様になってしまい、農協や長崎県の世間知らずさと闇を感じさせる事態になっている。一方で、壱岐でないとダメという消費者もいるようで、値段が上下し、希少部位となると、なかなか手に入らない事態になっており、行政と消費者のすれ違いもあるようだ。
以下に長崎空港の焼酎売り場の写真を出しておく。麦焼酎の発祥の地を長崎と誤解させるパネルがある。長崎市なのか、長崎県なのかもわからないが、おそらく長崎県のつもりで書いたのだろうが、受け手はちゃんぽん皿うどんの町長崎を連想するだろう。長崎の概念の野放図に広げていくことは、長崎県内の個々の地方の文化への誤った認識を広げることになるため、あくまで行政単位としての長崎を出してくるのはそろそろやめたほうがいいだろう。
麦焼酎の発祥の地は壱岐である。
— DRK (@limken21) 2020年10月5日
長崎市ではない。どこまでも拡大する「長崎」の概念は文化においても危険である。彼らは壱岐の人である。#dynamic_Nagasaki pic.twitter.com/gStvb5bTXn
昼食どきから、壱岐牛を食べようと、観光客が集まり、近隣の住民からも親しまれるのが、うめしまである。「昨日は、梅嶋でよく飲みました。はじめてのパチンコで買った分ね」とおっしゃる芦辺の売店のおばちゃんもイチオシであった。壱岐の島内でも、珍しい、ランチ営業もある焼肉屋である。郷ノ浦では、焼肉店は見つかるものの、ランチ営業がないところが多い。
うめしまのロース定食
女性の店員が多く、手早く調理され、さっさと出てくる、なかなか良い店である。道路沿いの店舗はほとんどがテーブル席で、満員であったため、奥の店に通された。奥の店舗では、座敷にカラオケセットまで置いてあるため、夜は宴会でもやるのだろうか。各テーブルにはコンロが置かれているが、煙が出ないためか換気装置は無く、良い脂の香りが充満している。
ヒレ肉は希少で品切れとのことで、今回はロースの焼肉定食とした。壱岐はどこへ行っても米が美味であるから、必ず頼むべきであろう。鉄板がどこか使いにくいのが難点であるが、口に入れてフワと溶ける脂身は日本人好みで美味である。五島や平戸に比べて、ミネラル味に乏しいが、線維や脂のバランスも良く、香りが良い肉であった。是非ヒレ肉を楽しみたいものである。
梅嶋の肉屋部門も併設
うめしまのレストランのイオン側には、肉屋の梅嶋がある。同じ建物で、全国への発送も可能である。部位によるようだが、ステーキ用にヒレ肉などは、1−2ヶ月待ちとなっており、需要は大きいようである。
福江でも焼肉を食べたが、こちらは五島牛の焼肉。好みから言えば、食べ慣れた平戸牛にちかい五島牛の方が好きである。
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店情報
- 住所: 長崎県壱岐市芦辺町箱崎中山触2604−86
- 電話番号: 0920453729
- 営業時間: 11:30 - 14:30 17:30 - 21:30 水曜日が定休
- 支払い: 現金 クレジットカード決済
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