長崎県内の空港
壱岐空港は1966年に供用開始された、長崎県内でも3番目に古い空港である。長崎空港は旧大村空港、現A滑走路は1955年に供用開始され、ついで、1963年に福江空港、1966年に壱岐空港、1975年に対馬空港となっている。このほか長崎県内には、上五島空港(1981年)、小値賀空港(1985年)もあるが、現在定期便は就航していない。
離島が多いものの、五島方面は長崎と佐世保から高速船とフェリー、壱岐・対馬は福岡・佐賀から高速船とフェリーがあり、航空機との競合関係にある。
壱岐と長崎県を結ぶ航空路
博多港からジェットフォイル、唐津東港からフェリーが運行され、どちらも2時間以内に到達するため、福岡空港からの航空便はなく、長崎空港からの航空便のみが運行されている。長崎県の本土からは、壱岐・対馬ともに、海路での接続はない。
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壱岐空港の施設
ランドサイド(制限エリア外)にはチェックインカウンターと手荷物返却カウンター、エアサイド(制限エリア)には搭乗ゲートがある、空港の設備の中でも、最低限の設備を備えた空港である。チェックインなどのハンドリングは地元の方が行っているが、全日本空輸(ANA)のロゴが燦然と輝いている。ORC、オリエンタルエアブリッジが全日空のシステム、エイブルをベースに予約管理を行い、コードシェアを行っているためである。全日空のサイトでは、オリエンタルエアブリッジのカウンターということになっているが、ブランドイメージでは、全日空のカウンターである。
搭乗待合室へのセキュリティチェックは1つでゲートも一つという小さな空港である。預入の手荷物も、全て、持ち込み手荷物と同じ機械を通されて、リレーされていく。
壱岐空港内には売店がない。近隣の土産物屋もないため、宿泊地か途中の土産物屋での購入が必須である。以前行ったことがある中でも最も小さな空港であった、スコットランドのアイラ島の空港ですら、航空便が飛んでいる時間帯はティールームが営業され、温かいミルクティをいただくことができ、レンタカーの受取・返却ができたのである。壱岐空港内にはどちらの設備も備わっていない。
今では長崎からの便が1日2便飛ぶ程度となり、長崎県内でも定期便のある、秘境の様になってきた空港である。