福建由来のちゃんぽんがある香港スタイルの料理店
2016年創業の中華街の店舗である。中島川沿いの慶華園の兄弟に当たり、楊さんの名前が入ってるのもこれによるものである。長崎のちゃんぽんストリートにおいては、建物は最も新しく、モダンな作りというのも宣伝文句の一つである。この地に移って、3年ほどが経過しているが、あちこちには安普請のあとがうかがわれ、インスタ映えを狙っていた内装も塗装や壁紙の傷が目立つようになってきた。
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「中華の古典と呼ばれる料理からヌーベルシノワの新中国料理まで、味わう料理と魅せる料理といった香港スタイルの料理を提供いたします。」 という宣伝文句もどこか怪しげである。タウンページには広東料理として登録しているほどである。メニューを見ても、どのあたりが広東料理なのかも不明であるし、そもそも楊家は福建由来ではなかったろうか。。。どこか広東料理店で修行したという話も聞いたことはない。
翠獅庭のちゃんぽん
具材はキャベツ、モヤシ、タマネギ、黒キクラゲ、エビ、ゲソ、アサリ、ハンペン(紅白)、豚肉などである。スープは鶏ガラスープをベースに、具材に多く含まれている海鮮系の出汁が出ている。どこか胡麻油の香りが残るスープでもある。麺は唐灰汁の弱目に効いたちゃんぽん麺であるが、丸麺である。
キャベツや玉ねぎの食感を残す程度に火が通っており、他の具材にはきちんと火が通っている。アサリは時期であるためか、多く含まれている。はんぺんは上から散らすのだろうか。鶏ガラスープをベースにした、街のちゃんぽん食堂らしいちゃんぽんに値段と場所相当の多くの海産物が見られるギャップが大きなちゃんぽんとなっている。本家の慶華園(上記記事)にも似た構成であるが、まだ、きちんと調理はされているようである。ヌベールシノワ、香港スタイルと謳った割に、ここに投下されるのは、ちゃんぽん食堂のちゃんぽんという、DJNのちゃんぽんストリートらしい展開をみせてくれる。
店情報
- 長崎市新地町9−8
- 営業時間:11:00 - 14:00 17:00 - 21:00 (Covid-19下で営業時間の変更があることも)
- 電話番号:0958955692
- 支払い:現金 QRコード決済、一部クレジットカード決済可