大村線は楽しい
1898年1月20日、当時の九州鉄道が長崎線として開設した。当初は早岐から大村の区間であり、同時に佐世保と早岐の区間も開業している。福岡方面からの鉄路は当時、鳥栖、佐賀、武雄を経て、現在の佐世保線を通り、長崎県内へと入り、早岐にて佐世保方面と大村方面へと向かう路線であった。1898年11月27日、諫早、長与を経て長崎へ至るルートまでが開業している。1934年までは長崎本線として活躍していた。1907年、九州鉄道が国有化された。
現在の長崎本線は肥前鹿島を回る有明海沿岸を通るが、1934年に開業するまで、この大村線が、長崎と東京を結ぶはじめに走る鉄路だった。
大村線は早岐周辺から早岐瀬戸を望みながら、岩松までの区間で大村湾と付かず離れずでのんびりと進む。岩松と諫早の間には鈴田峠があり、キハ66系などがエンジンの回転数を上げながら進むのを楽しむこともできる。
春の大村線
夏の大村線
途中下車も可能な切符もあり、佐世保と長崎の間では乗り降りが自由だという切符もあるようであるから、利用してみるといいだろう。二日間有効。