福壽の裏メニュー麺料理は唐灰汁強めちゃんぽん麺の応用が見られる
長崎県の発令した緊急事態宣言もその終了が見えてきていた2月の初め、いつもの看板を見てみると、蒸し鶏入り湯麺なるメニューがあった。
おそらくは夜のコース料理などで、炭水化物メニューとして作られてきたのだろう。スーパイコにも麻婆豆腐にも目もくれず、注文してみた。初めはスタッフも忘れていたようであった。
福壽の麺料理というと、ちゃんぽんと皿うどんをメインにメニューには掲載されており、他の料理はメニューに載っていない、裏メニュー化している。今まで紹介してきたものとして、初回では、ちゃんぽんを紹介した。
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夏の冷麺がその4の2としている。これもなかなかで、唐灰汁麺を冷やすとこうなるのかというメニューなのが、イノベーティブである。
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さらに、この冷麺用の唐灰汁麺を五目麺シリーズで使うと、五目あんかけ湯麺と五目焼きそばとなる。五目焼きそばはカタ焼きそばにしてあり、火の通った唐灰汁麺がその風味を増しており、好物である。
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皿うどん編が始まったのにもかかわらず、まだ、食べに行っていない現状があり心苦しいところである。とにかく、新メニューが出現したら試しておかないと、「裏メニュー」であるからいつなくなるかもわからない。
福壽の蒸し鶏入り湯麺
透明なベージュ色のスープはあっさりとしており、上品な鶏ガラスープで、全部いただいてしまいそうなほどであった。そこにおそらくは瑞泰號のラーメン用の麺が底にあり、青梗菜の茎の部分とたっぷりの蒸し鶏が浮かんでいた。蒸し鶏は生姜などの香味野菜と蒸されたものらしく、香りと味がほのかに残り、滋味深い。パラリと浮かんでいた白ネギもまたスープの風味に良い味を足している。青梗菜の茎の、緑のわずかに残るのが色彩上のアクセントとなり、一部皮付きの蒸し鶏とのコントラストがまた綺麗である。あまり日本での中華料理店でこのような色彩は見られないが、一種中華らしい佇まいの麺料理で、食欲が追加で湧いてきそうである。このスープに大きな蝦の雲呑でも浮いていたら、またさぞかし美味しかろうとも思っている。
店情報
「香港におんなったとですか?」と白髪のおかみさんに聞かれた。これは長崎弁で「香港に行ってらしたのか」という意味である。佐世保弁であれば、「おらしたとですか?」となるだろうか。福壽の常連になると、入店のご挨拶が変化していくらしいが、最近そうなりつつあり、そろそろ「じげもん」にみられつつあるのだろうか?
- 住所: 長崎市新地町2−5
- 電話:0958213032
- 営業時間:11:00 - 14:30 17:00 - 20:30(Covid-19下で変更されている)
- 定休日:なし。不定休。ただし、店頭に掲示される店休日を参照のこと。土日は大抵やっている。
- 支払い:現金、カード・キャッシュレス決済不可。