佐世保の北西にはかつて、北松(ほくしょう)と呼ばれた地域があり、北松浦郡のエリアである。現在は佐々町だけが取り残されている。佐世保の人々は「北松の人」と呼んでいた。佐世保を中核都市とする長崎の(本土の)県北エリアからはあまり交通の便は良くなかったのだが、かつて1時間半ほどかかっていた平戸までの道路事情は西九州道の延伸に伴い、1時間ほどに短縮され、長崎県北の人々の暮らしに大きな影響を与えている。吉井、江迎、小佐々、田平などという町があったが、佐世保と平戸に市町村合併により佐々以外の地域はそれぞれの市の一町名となった。
ソレイユ吉井は会議室、道の駅、飲食店を有する地域のコミュニティセンターとしての役割もあるようで、昼時になるとひっきりなしに来訪者がやってくる。
ひまわり食堂のちゃんぽん
具材はキャベツ、タマネギ、モヤシ、ニンジン、黒キクラゲ、板付けかまぼこ、アサリ、イカのゲソ、豚肉などが入っている。麺は細めの丸麺であり、時間が経つと伸びてくる様があり、ちゃんぽん麺というよりはスパゲティの麺のようであった。スープは鶏ガラベースだろう、粉かもしれない。
これこそ県民の皆さんがおうちで作るようなちゃんぽんなのである。どこか冷蔵庫の余り物のような、取り合わせなのだが、ゲソと黒木耳がそれを打ち消す。しっかりと煮が入り、半透明になった野菜である。ハンペン(紅白や紅、緑などの着色されたすり身)はこの辺りに来るとなくなるのだろうか、板付けかまぼこなのである。店の雰囲気も併せて「やさしい」味のちゃんぽんである。
店情報
住所: 佐世保市吉井町立石18−1 ソレイユ吉井内
https://soreiyu-yoshii.wixsite.com/mysite
営業時間はソレイユ吉井に準ずる