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長崎県をDynamic Nagasakiとして見つめ直します。現在おっさんがちゃんぽん食べ歩いています。乗り物、旅行、自転車、ジョギングも!

『中華料理 翠雲閣』大波止の隠れ家町中華【長崎でちゃんぽんを巡る】18 

マンションの一階・一角にある翠雲閣

長崎の建築の中、興味深い建築様式はいくつかあり、久梅園の様な細長い三角形の建屋のちゃんぽん屋であったり、今はない金龍の様な暗渠に立つちゃんぽん屋であったりがあるのである。今回はトーカンマンションの一角・一階にあるちゃんぽん屋を紹介する。長崎のトーカンマンションには、一回を商業・飲食施設として利用している事例が多く見られるため、今後、機会があれば紹介してみたい気もする。

創業53年ほどになるという、この店であるが、2代目だという。出前注文も多く入る、地元でも愛される店なのであろう。メニューを伝える際には食堂と出前とを言い分けて捌いていく様はなかなか見ていて飽きない。

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翠雲閣外観 前には出前用のスクーターがとまっている

オカモチも色々なサイズが用意されており、中には新品と見えるものもある。テキパキと注文を捌いていくため、ちゃんぽんでも5分ほどで出てきた。

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翠雲閣店内 オカモチがたくさん積まれた向こうがキッチンである

翠雲閣のメニューはなかなか幅広く、麺類に焼きそばとあるのに注目している。拌麺風なのか、大変期になるものであるし、そのほかの一品料理の多様な様もなかなか気になる。

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メニュー 食堂的メニューの丼ものもあるが、わざわざ中華風のルビを振った中華料理もある

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翠雲閣のちゃんぽん

翠雲閣のちゃんぽんは、ゲソ・豚肉、淡桃色のはんぺん(長崎弁でカンボコ、蒲鉾である)、もやしたっぷりに細切りのキャベツと玉ねぎである。スープはトリ出汁である。そこそこ塩気の強いスープであり、夏の盛りであり、元々港湾労働者の多かった土地柄というのだろう。麺はやや平たい、中央に溝のある∞様の、唐灰汁入りの麺で、煮込みが浅めである。皿は2羽の鳳凰をあしらった、店独自の電話番号付きの口の開いた、割とそこの浅い皿であった。

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翠雲閣のちゃんぽん

麺の煮方というのと具材の煮方というのはちゃんぽん屋ごとの好みとヒトの好みとが微妙なところで、スープの味もさることながら、なかなかそのバランスは難しい様に思う。少し焦げるくらいに野菜はサッと焼きも入れてあるが、もやしの歯応えの残る程に炒め・煮てあり、中々野菜の方も良いのであるが、麺の煮方も割とあっさりとしている。唐灰汁がスープに出るくらいには煮てあるが、針金の様に麺が一様にならない様な煮方である。スープが減ってきたときの下の写真くらいの立体感が出る煮方が私は好きな様な気もする。これは恐らく、出前でも麺が伸びすぎず、野菜がしなっとならない程度の浅めの煮方にしながら、しっかり野菜や唐灰汁が染み出す程度になる様に煮ているのではないかと思う。

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翠雲閣のちゃんぽん麺 腰というか、麺が立体感を持って迫ってくる

店情報

隠れ家の様に、トーカンマンションの一階でポツンとやっている店である。クッキーモンスターの様なアメリカ人が、興味津々にあすこのチャイニーズフードではサンラータンをやっているか知っているか?と聞くくらい、知る人ぞ知る、でも入れない様な店なのであろう。

出前向けのちゃんぽんであろうが、店で食べても、なかなか美味なので、よってみても良いだろう。

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翠雲閣への通路 普通のトーカンマンションの一階に位置する
  • 住所:長崎市五島町5−34 トーカンマンション五島町 1F
  • 電話番号:0958265862
  • 支払い:現金のみ
  • 営業時間:11:00-14:00 17:00-20:00
  • 営業日:日曜休日休業、土曜日不定休

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