長崎よかみせキャンペーン
人の出もやや戻り始め、この週末の思案橋の人出も過去四ヶ月では最高になりました。接待や大企業の飲み会需要はまだ戻ってきてはいないものの、県間移動も本格解禁となり、私用他県ナンバーの数も多く見られます。
長崎県では、「さきめし/ごちめし」のキャンペーンに加えて、発行額の30%の金額相当の県産品詰め合わせをプレゼントという企画を実施しております。先の県民宿泊キャンペーンに続く、コロナウイルス感染期下の消費喚起キャンペーン第二弾です。今回は県外の方々も対象となりますから、記事にしてみます。それぞれのキャンペーンは連動していませんが、購入情報のやり取りをすることで、「長崎よかみせキャンペーン」として動いています。
Suntory社提供のさきめし/ごちめしのシステムと県独自(外部委託)のアンケートフォームを使っての県産品プレゼントとの、なんともアナログな、おそらく低コストなやり方なのでしょう。なかなかスピード感はあって、好感の持てるシステムです。
参加手順としては、
- さきめし/ごちめしのサイトから「応援したいお店」対象の食事券を発行
- 食事券の発行と同時に送られてくる、「長崎県産品応募フォーム」のウェブページから必要事項を入力する
- この食事券は店にいけるようになったと自分が判断した際に利用する
- 二ヶ月くらいで、長崎県産品の詰め合わせが送られてくる
さきめし/ごちめし
Suntory社が提供しているシステム、さきめし/ごちめし。北は北海道、西は長崎、南は沖縄と広範に日本全国の飲食店を対象としています。このシステムは、コロナウイルス感染拡大下での外出自粛により、激減している外食需要の元、食事券・食事クーポンを予め発行し、先払いされた資金で、行きつけの店の応援を手助けしてくれます。額面も、1000円、3000円、5000円と割合小口です。クレジットカード決済で簡単に発行されます。
使い方は簡単。検索条件を入力する。
長崎市内は、6月21日現在、61店舗登録されている。
目的の店舗のページで、さきめしチケットを購入する。
送られてきた領収書メールから、ごちのURLへアクセスし、店で提示。
注意事項などは、購入の際に読んでおくべきでありますが、一点、皆が気になりそうなのは、閉店時の対応でしょう。
長崎の店舗ではさらに、県産品送付キャンペーンに参加できる。
長崎県産品応募
購入金額の30%の県産品が贈られるというキャンペーンに参加できる。
簡単な応募フォームがあり、そこに入力していく。淡々と。
※ 追記 21st JUL 2020 県産品が届いた
ようやく、届いた長崎県産品の数々。
島原のチェリー豆、五島のかんころ餅、麻花兒などのメジャーなものから、対馬の紅茶、茂木びわようかん、五島のドレッシングやうどん、塩プリン、うちわえびせん、諫早のみかんおこしなど、見たことはあるけれど案外知らなかった地元の味までカバーされていました。買ったチケットも多かったのですが、甘味からツマミ、調味料までたっぷりといただきました。うちわえびせんが地味に嬉しい。
県の「よかみせxさきめし」キャンペーンで頂いた品々という。県内全域から購入額の30%分を詰め合わせて送ってくれているそうだ。クルスやかんころ餅、出汁や調味料、お茶、チェリー豆(!)あたりの有名所から、うちわえびせん(案外美味だが高い!)、みかんおこし(諫早、マニアック!)#dynamic_Nagasaki pic.twitter.com/h6PjvTJT1s
— DRK (@limken21) 2020年7月21日
※さらに追記 14th SEP 2020 今度はアルコールを頼んでみた
その後、よかみせキャンペーンでの県産品で酒を送付する様に選んでみた。以下のものが送られてきた。一度にこれだけのアルコールがやってくるとなると、なかなか消費するのには厳しいものがあるのだが、これが長崎県庁クオリティである。
- 五島麦(焼酎)
- 一洲(壱岐の麦焼酎)
- 壱岐スーパーゴールド(22%)
- 壱岐スーパーゴールド(33%)
- 六十餘洲(特別純米酒)
- 対馬の酒 つしま(白嶽)
長崎市内で利用可能な店舗で、筆者が訪れたのは以下のもである。長崎市内ではあまり多く登録されていないのが現状である。 そのためか、よかみせキャンペーンでの予算の消化率の進捗はいまだに20%を切っている現状がある。
dynamic-nagasaki.hatenablog.com
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最後に
長崎県における、コロナウイルス感染期下の消費喚起キャンペーン第二弾として始まった、飲食店支援のキャンペーンでした。国・県・市と各種補助金が手厚い印象でしたが、さらなる需要喚起になるのか、自粛慣れしていくのか、また、感染拡大があるのか、公衆衛生的にも経済学的にも予断は許さない状態でしょう。市民としては、マスクの着用・手指消毒(空間消毒は効果がありませんし、むしろ人体に有害です)・三密の回避・体調が悪い時は予定の延期・接触者アプリの使用・店舗利用のリスク評価などの対応を今後も続けていく必要がありますが、ささやかな楽しみとしてうまく利用していきたいものです。
※10月6日追記 手数料負担へ変更
10月1日より手数料に関する規定が変更となっています。サントリー社提供の決済手数料無料キャンペーンが終了し、登録店舗にとっては原価率などを考えると負担増となることもありそうです。
我々ユーザーサイドでは表示された金額での先払いのチケットを購入する点とそれが額面通り使える点は変わりはありません。提供店舗サイドでは、ユーザーサイドの購入代金のうち、10%がシステム使用料として差し引かれた額が振り込まれることとなり、5000円のさきめし購入により、店舗側には4500円が振り込まれることとなります。店舗側にとっては、当座の現金を確保するための試みで、客側も常連客として店舗を応援するための施策ですが、長期的にみると客数の減少や客単価の減少した中での、10%のマージンは店舗経営における利益率の圧迫も起こし得るため、本当に応援になるのか、お互いにとって慎重な計算が必要になりそうです。