流石に毎日長崎ドンドコちゃんぽんストリートのちゃんぽんであると気も滅入りそうになるため、今日はこちら、新上五島町の竹酔亭から。
五島うどんの本場、上五島
日本三大うどんの最終候補に入るという、五島うどんであるが、他の稲庭うどんや讃岐うどんに比べると、その知名度は低く、ブランドとインパクトが低いのが長崎らしい五島うどんなのである。直径2−4mmほどの細いうどんであるが、アゴ出汁とともにいただくか、後に見るように、地獄炊きにするかがある。
かき揚げうどんも五島うどんから。
— DRK (@limken21) 2019年7月17日
お昼をいただくところがない中、とあるルートから。#麺タルヘルス pic.twitter.com/XKM5T4eklj
五島うどんは小麦、五島灘の海水塩、椿油を材料とし、椿油を塗りながら、生地を伸ばしていく作業を繰り返し、乾燥させることで完成する。遣唐使の頃、製法が伝えられたとされる、索麺や索餅などが元になったなど、その起源はよくわかっていない。
上五島、ますだ製麺の食事処、竹酔亭
新上五島町のますだ製麺では、普通の食堂様の竹酔亭という食堂をやっている。うどんをメインに据えた、駐車場付きのうどん専門店である。多種多様な食べ方で五島うどんをいただけ、地獄炊きもメニューにある。
竹酔亭の地獄炊き
上五島でのみ供されるという、地獄炊きは、おそらく、島原にルーツがあるのではと考えている。島原でもそうめんを地獄炊きにする習慣があり、キリシタン迫害をうけて、島原から逃れてきた人々が伝えたのではと考えると、どこか、長崎県内の歴史を感じるだろうが、これは文献にあたったわけでも、言い伝えを聞いたわけでもないから、定かではないことである。
タマゴ、アゴ出汁、薬味が一緒に運ばれ、カシワ飯がついていた、地獄炊きであった。上下に循環するお湯の中でまだ麺が動き、その名残を留める麺の流れがなんともきれいである。白磁様の綺麗な麺を眺めているだけでも上五島まできた甲斐があった。アゴ出汁で薬味をいただきながら啜ると、通常のかけうどんの様にして食べるのとはまた違う麺の舌触りや歯触りであった。まだ暑い季節であったが、何とも素朴さが嬉しい昼食だった。
お土産には竹酔亭の半生五島うどん
五島うどんの乾麺は長崎を観光して回っていると、どこでも手に入るのであるが、半生麺となると、大変珍しいものとなる。茹でる時間もやや短くなり、家でも簡単に五島うどんを楽しめる。しかも、乾麺にはない、ツルツル・シコシコの食感が楽しめるものであり、見つけたらぜひ買ってみて欲しい。長崎駅のお土産物コーナーには現在置かれているし、五島の船着場にもみられる。長崎空港には以前置かれていたが、Covid-19下では消えてしまった。オンラインショップでも手に入るため、五島うどん好きにはぜひ試して欲しい。
オススメ。
— DRK (@limken21) 2019年8月10日
五島うどん 半生手延うどん。
乾麵より食感が良い。
長崎空港でも販売するようになった。上五島の産品で、上五島の有川港では飛ぶように売れてたな。。#dynamic_Nagasaki pic.twitter.com/SA1Aw1YpKC
店情報
上五島の必ず一度昼食での立ち寄りたいスポットである。五島うどんとして、何気なく、いただいていたのが、違いを感じる良いきっかけであった。