出前でも忙しい、広い店内と厨房の長崎街道沿いの町中華
長崎でランチで失敗しないのはやはりちゃんぽんなのだろう。ラーメン屋は思案橋ラーメンを筆頭に大抵怪しく、お好み焼きとちゃんぽんが併記されたりするカオスな業態も見られる長崎市内で、「絶対に失敗しないランチセレクト」の筆頭はやはりちゃんぽんだろう。皿うどんはイケナイ、あれは砂糖の量が大抵予測不能でトンデモナイものにであった時のダメージが大きいはずだから。
さて、長崎街道沿いで仕事があり、ランチどきに見つけた店である。店頭にも長崎街道 矢上宿と掲げられており、門司から降ってくると、日見峠の最後の難所の前の宿場であったし、長崎から出てくるにも最初の難所を超えての宿場町だった矢上にある。現代でも、長崎から諫早に抜ける一般道で道の尾時津長与か東長崎周りで、一定の交通量がある地域だ。
店内には地元の野球関係の方なのだろう、色々なグッツがぶら下がっているが、静かにあつい感じの、雰囲気を壊さない程度である。店構えや雰囲気からも硬い雰囲気の店の様であった。店の横に止められた軽のバン、オカモチを詰める原動機付き自転車がやってくる、昼時は出前で忙しそうな店である。
メニューは麺類はちゃんぽんから始まって、ひとしきりあるし、定食メニューは日替わりでもある。裏に載せられている、漢字メニューも町中華らしいセレクトであるため、夜も客がいるのだろう。
中華料理 あたかのちゃんぽん
矢上のあたかのちゃんぽんはやさしい味だった。具材はキャベツ、玉ねぎ、もやし、薄いピンクのハンペン、豚肉、ゲソ、小エビであった。時期によってはあさりになるのだろうが、その分ゲソがたっぷり。野菜類は小さな山に、海産物は周りのスープの海に浸かっていて、少し不思議な感覚となる。麺は唐灰汁弱め、黄色の円形のちゃんぽん麺である。スープは鶏ガラメインで特に豚骨などはなさそうである。
焼きはやや弱めであるが、細いもやしの歯触りが残るほどに火が通っている。色彩は淡い桃色のハンペンと緑の割に濃いキャベツのコントラストの綺麗であった。キャベツは細切りにしてあり、麺に絡む。器はちゃんぽん皿で、口の開いた浅い碗にメタリックで花柄が入れられている。
あたかの店情報
旧長崎街道沿いと、歴史(?)あふれるエリアでのランチに困ったら良いだろう。長崎らしい食堂ちゃんぽんであった。立地は東長崎支所裏で、一方通行の細い路地となっているため、車での来訪には注意が必要である。駐車場を有しているため、車で来訪する仕事の昼休み客も多い。
- 住所: 長崎県長崎市矢上町26−12
- 電話番号:0958394572
- 営業時間: 11:00 - 20:30
- 支払い:QRコード決済、現金
- 出前あり